立山光広(53)が「久々」という優勝争いのポジションを楽しんでいる。6バーディー、1ボギーの67で回り、9アンダーで首位に4打差3位につけた。
「好位置でプレーするのは何年振りか分からないぐらい久しぶりなもんで、なんか居心地悪くて」と、どこかモジモジしている。この日は午後インスタートで、序盤はアイアンがピンに絡んだ。11番、13番で1メートル、14番で2メートルにつけるバーディー。15番でボギーにしたが、18番パー5では第2打が「旗に当たって奥4メートルぐらいに2オンした」と振り返る。楽々のバーディーを奪ったが、イーグル逃し惜しかった?「イーグル賞の看板見たら『決勝ラウンドのみ』って書いてあったんで、明日取ってやろうと思ったんだ」と笑った。
自分の位置は「スコアボードをちゃんと見て回っている。たっぷり優勝争いを意識して楽しんでいます」という。アウトに折り返してチャンスは迎えるが取れずにいた。7番で8メートルのバーディーパットは「寄せに行ったのが入った」という。最終9番も4メートルほどのパットを入れて、いい形で上がった。
普段帽子をかぶらないが、日差しの強いこの日はかぶって出た。26.9度と季節外れの暑さに「汗が眼鏡にぽたぽた落ちてくるんで脱いだらバーディーが来た」という。眼鏡は昨年の日本シニアオープンから掛け始めた。乱視用で「ローピングのロープをまたごうとして手前を踏んでいたんで」と、けっこう強い乱視だったそうだ。1年かけて慣れてきた?「眼鏡って、同じ位置でかけていないと見え方が変わるっていうのが、今日の練習グリーンで分かった」というから、まだなじんでいないかもしれない。
遅い時間のホールアウトだったが「練習いきます。こんな時間におれが練習するなんてね」。優勝争いに向けて、何か懸念材料はあるのだろうか。「(この日のラウンドで)胸がギュッとなっているんで、リセットしないと。練習場で心の修正をしてくるよ。明日はバーディー5,6個取れれば。謙虚に行こう」。新たな心持ちで第3ラウンドに臨む。