シニア2戦目の坂本圭治(50)が、首位に3打差の3位につける好発進をみせた。
「基本、パターがよかったんでしょうか。いつもは入っていないのに、入ったので。裏付けのない、たまたまのスコアです」という。何より「緊張するばっかりで。こうして取材されるのも緊張しています」と、少し手を震わせながら話す。
午後インスタートで、15番で先にボギーが来た。16番で8メートルが入ってひと息ついた。7番では2メートルにつける連続バーディー。9番パー5,のころ225ヤードの第2打を10メートルに2オン。これを決めてイーグルで一気に浮上した。折り返して3番ではOKバーディー。最終9番では1メートルにつけて、5アンダー67をたたき出した。
182センチ、108キロの巨漢。飛ぶんでしょう。「そういわれるんですよ、体を見て。でもそうでもないんです。そういわれると、飛ばさないけん、みたいな感じになってしまって」と苦笑いした。岡山・作陽高校出身。作陽高といえば、女子プロの渋野日向子の先輩にあたる。「でも僕は野球部ですけど。外野手でした」。
卒業後19歳の時におじがインストラクターをしていたこともあってゴルフを始め、山陽GCに研修生で入り、1999年にプロテストに合格した。レギュラーツアーでは活躍できなかったが、シニア入りを控え「頑張ろう、頑張りたいと思ってやっていました」と、日本シニアオープンでデビューした(32位)。
裏付けのない中で残り3日間、どう戦うか。「どうなるか分からないゴルフですので、スーッとおとなしく回っていきたいです」。まずは、緊張を解く事が大事になる。