野仲茂(50)が普段より一段、声のトーンが高い。「ナイスプレーでしたね。ドライバーがよかったし、アイアンはいいか悪いか、バラバラなんですけど、チップインが2回あったんで」と、3位発進を一気に振り返った。
午前組インスタートの13番、第2打をグリーン手前にショートしたが、10ヤードほどをサンドウェッジでチップイン・バーディー。その後3バーディー、1ボギーで迎えた8番。左に外したが、15ヤードをまたサンドウェッジでチップイン・バーディー。最終9番で残り33ヤードをOKにつけ、上がり連続バーディーで5アンダー67をマークした。
「アプローチがさえてましたね」という。レギュラー時代の最後の方からシャンクが出るようになり、アイアンに怖さが出て、フェアウエーに行ってもスコアに結び付かないゴルフになっていった。シニアになっても同じで「対策できたらもう直っています。アイアンは乗るけど2パットがやっとのところか、べたピン。いいか悪いかがはっきりしていて。アイアン持つとドキドキするんです。でも、悩んでいるのが僕だけじゃないって、今は開き直ってやっています」と笑う。この日も「普段通り」だったが、アプローチでスコアがいい方へ転んだようだ。
10月9日に51歳の誕生日を迎えるシニア2年目。「レギュラーの時は初日よくてだんだん悪くなっていくパターンが多かったけど、シニアになってからは初日悪くて、2日目いいというパターンになった。なので、今回初日がいいということは、明日は注意しないといけないですね」。初日も2日目もいいという新パターンを生み出したい。