シニア本格参戦1年目の平塚哲二(51)が、今大会初出場となる。ツアーの雰囲気に「楽しくやってます」と笑った。「予選落ちとか少ないので、プレッシャーが少ない。でも、先輩にはいじられてます」とまた笑った。
今季はスターツシニアで2位になった。賞金ランク10位につけている。「でも、ゴルフは良くないんです。あの時も曲げて木に当たって出てきてバーディーとかで(2位は)たまたまという感じでした。今年はアプローチ、パットだけが普通で、ショットが全然ダメなんです」という。
コースは前日1ラウンドしたが「グリーンが大きくて硬くて難しい。覚えるのが大変。ちょっと難しいところに乗るとすぐ3パットになる」と警戒している。そのため「ティーショットがフェアウエーにいないと無理ですね。ウエッジでも止まらないホールがあった。グリーンの面が3つも4つもあるので、ピンと同じ面に乗せないと難しい」と、コース攻略がグリーンにかかっているようだ。
昨年最終戦のいわさき白露でシニアデビューしたが、その時に「気合入れて振り過ぎて、左わき腹を痛めて、それがずっと続いているんです」という。9月の日本シニアオープンでも「ラフから打ち過ぎて、左手親指の付け根を痛めた」と、体への不安はある。「でも、軽く打つようになっていいかも」とも。
シニアでの優勝は「目標」という。「50歳になってそんなに気張らずにやって、体を壊さないように続けられたらと思っているんですけど、なんか(優勝が)見えてこないんで、必死になってやってます」と、今度は苦笑い。「目標」に向かって、雨が降り始めたコースで「グリーンを覚えに」練習ラウンドに出て行った。