室田淳(67)が3アンダー69で回り、通算3アンダーで3位に浮上して優勝争いに加わってきた。
冷たい風雨の中、インスタートの10番で左7メートルのバーディーパットを「スライスと思ったのに右に押し出してだめと思ったら入ったんだ」と、「ミスパット」がバーディーに変わって幸先いいスタート。13番では「同組の2人(崎山、秋葉)が先に打ってライン見せてくれて、ストレートだなって」と「助け」を借りてバーディー。いい流れになった。
3つ伸ばしてアウトに折り返して1番パー5で左の木の下に打ち込んでボギーにして少し雲行きが変わった。5番も落としたが、7番のバーディーで悪い流れを止め、最終9番パー5では第3打で1メートル強につけバーディーで締めた。
先月9月の日本シニアオープンで背中を痛めて、2週間ゴルフをしなかった。九州に筋トレなど体を動かす治療に出かけ「いろんなところが筋肉痛になってどこが痛いか分からなくなったよ」と笑う。
今年6月には日本プログランドシニア(60歳以上)で優勝を飾った。日本プログランドシニアができた1973年以降、同一年に日本プロシニア(50歳以上)と公式戦2冠を達成した選手はいない。2005年の初優勝からこれまでに4度、この大会を制しており、コースとの相性もいい。「オブザーバーで参加して、下手なゴルフをギャラリーに見せるために来ているんだから」と笑って煙に巻く。ただ、快記録を狙えるのは1人だけ。逃す手はない。