午前組で3アンダーをマークした清水洋一(59)が首位に1打差の3位につけた。
ホールアウトするなり、同組の柳沢伸祐が「清水さんうまいよ、今週もあるね。2位が」と言われて苦笑い。2013年からシード権を獲得しているが、これまで2位は9回で優勝経験がない。今季も4月のノジマチャンピオンカップ箱根で兼本貴司にプレーオフ負けを喫し、6月のすまいーだカップでは真板潔に1打差で競り負けた。「定位置」と自嘲気味にいう。
この日は降り始めた雨の中をインからスタート。10番で右上2.5メートルにつけ、11番では右下6メートルを入れて連続バーディーでスタートした。12番で木に当ててボギーにしたが、「14番でOBやっちゃった、と思ったのが木に当たって出てきてパーを拾えたのが大きかった」といい、その後もボギーを出してもバーディーを奪い返す展開だった。
「ボギーも出た(3ボギー)けど、その分長めのバーディーパットも入ってくれたし、とりあえず60台で回れて(明日以降に)貯金ができたのは有利かなと思います」と、5~6メートルのバーディーパットを4つ決めたのを振り返った。
「優勝争いの経験」は豊富だ。この大会でも2020年に中山正芳にプレーオフで敗れた2位を最高に、上位に顔を出している。コースとの相性はいい。「今週は雨だし、我慢大会かな。今日もパターが悪かったらオーバーパーという感じですから。明日以降、いかにボギーの数を少なくできるかですね。ボギーは出ちゃいますから」。今回こそは10度目の「定位置」にしたくない。