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シニアツアー

〔News/1R〕50歳、新たな人生のスタートを切ったチャンドが4位

2022年10月06日

 シニアルーキーのディネッシ・チャンド(50=フィジー)が2アンダー70で首位に2打差4位の好発進を見せた。

 「今日はティーショットがほぼフェアウエーに行った」というのが要因だった。インスタートの10番でフェアウエーから2.5メートルにつけて幸先のいいバーディー。12、17番では「ラフに入れてしまった。雨で芝が元気になっちゃっている」とボギーにしていったん後退したが、折り返したアウトでは1度もフェアウエーを外さなかった。1番パー5では第2打でグリーン手前バンカーに運び、そこからOKに寄せた。3番では40センチについた。最終9番パー5ではグリーン手前からの第3打を2メートルにつけて、アウト3つ目のバーディーで締めた。

 レギュラーツアーを離れて7年たって、またツアーの舞台に戻った。日本在住で、その間はレッスンなどをしていたという。「間が開いてしまって、うまくいかなかった。シニアのレベルも思ったより高くて」と、開幕戦金秀シニアから出場したが、下位に沈んでいた。賞金ランクも60位台に低迷した。

 9月の日本シニアオープンを前に「何か変えないと」と、アイアンクラブのシャフトを「人生で初めて」グラファイトにした。「50歳になったら50歳なりのセッティングにしないとだめ」と、慣れてきたのが今大会になった。

 さらに50歳になって娘を授かった。「ミルク代を稼がないといけない」と笑った。「人生が楽しくなる。これでゴルフを磨いてよくなったらもっと」。チャンドにとっては、50歳、シニアツアーが新たな人生のスタートになっている。