日本最古のシニアトーナメント「第62回日本プロゴルフシニア選手権大会住友商事・サミットカップが10月5日から8日の4日間、茨城県石岡市にあるサミットゴルフクラブで開催される。前年覇者プラヤド・マークセン(57)をはじめ、永久シード選手の倉本昌弘(68)、高橋勝成(73)、室田淳(68)、藤田寛之(54)、深堀圭一郎(54)、宮本勝昌(51)など強豪シニアプロ120名が戦いに挑む。第1ラウンドは午前組が朝7時から、午後組が午前10時50分からスタートする。
3週間前のシニア公式戦、日本シニアオープンで最終日見事な逆転優勝を決め、シニア通算3勝目を挙げた藤田寛之(54)。日本タイトル連続優勝の期待もかかるが「ショットの方はあまり良くないですね。いつも通りの感じです」と苦笑い。当面は「まずは決勝に残ること。優勝できるかは、最終日次第ですね」と大目標を掲げる。
昨年大会では最終日69をマークし通算1アンダー、10位でフィニッシュ。今年はさらに順位を上げたいところ。「昨年に比べたらラフが長いって感じました。まずは自分自身のショットがもうちょっとフェアウェイに置ける確率を増やさないといけないですね。コース内は刻む場所もあるかもしれないですけど、自分の場合はドライバーでいきます」と積極的にゲームを作る予定。確率を上げるためには母数を作らないといけないこともわかっている。藤田は今年2つ目の日本タイトル獲得に向けて、まずはメンタル面から少しずつエンジンをかけ始めている。
さらに今年シニアルーキーでシニアデビューをした片山晋呉も参戦。「日本タイトル」を狙って地元・茨城開催の大会で活躍を示したいところ。「まあまあ良い感じでやれていると思います」と調子も悪くないという。今夏のファンケルクラシックからシニア、レギュラー含めて8週連戦中。先週のレギュラーツアー「バンテリン東海クラシック」では4日間を戦い抜いたばかりだが、そろそろシニア初優勝も待望されているところ。「常に優勝しか考えていないです。それのみです」と断言するあたりは永久シードプレーヤー・片山晋呉らしさの表れでもある。今年11回目の開催となるサミットゴルフクラブで、誰の手に優勝カップが渡るのか楽しみな一戦になる。