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【News/大会前日】昨年大会覇者のプラヤド・マークセンが連覇へ挑む!懸念材料はあるのか

2023年10月04日

 昨年大会の「日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ」は、プラヤド・マークセンの強さが際立った。初日に「68」をマークしてトップタイに立つと、2日目に「70」で単独首位に。3日目も「70」で2位に1打差の単独首位をキープして最終日を迎えた。室田淳、宮本勝昌と最終組でスタートすると、1番からいきなり3連続バーディを奪取。スコアを3つ伸ばしてバックナインへ進むと、後半も3バーディ、1ボギーでまとめて「67」。ただ一人4日間アンダーパーでプレーし、通算13アンダーで完全優勝を達成。2016年以来の「日本プロゴルフシニア」2勝目を挙げた。


 「日本シニアオープン」からの2連勝。同一年に「日本シニアオープン」と「日本プロシニア」の2冠を達成したのは、髙橋勝成と中嶋常幸、そして16年のマークセン自身の3人のみだ。昨年は、「日本シニアオープン」と「日本プロシニア」で2連勝すると、その後も優勝を重ねて驚異の6連勝を達成。6連勝目はシニアツアー通算21勝目となり、室田の20勝を抜く最多記録更新のおまけ付きだった。


 そんなマークセンだが、今シーズンの優勝は8月の「マルハンカップ太平洋クラブシニア」のみ。賞金ランキングは現在トップに立っているものの、昨シーズンと比べると物足りなさを感じてしまう。だが、同大会の優勝会見では「6連勝した昨年よりも今年はコンディションが良い」というコメントを残していた。事実、今年はタイのシニアツアーで複数回優勝を挙げており、直近では9月後半の「SATタイチャンピオンツアー」を制して今大会に乗り込んできている。


「コンディションの良さは今も継続中です」というマークセンに、調子の良さをキープする秘訣を聞いてみると、「ひとつは、あまり練習しすぎないこと」と応えてくれた。「今日は雨が降っていて涼しいですが、日本は湿度が高くてタイよりも暑く感じます。だからスタミナを温存するために練習しすぎないように注意しているんです」。


好調を維持する秘訣はもうひとつ。温泉に入ってリラックスすることだそうだ。「ただ、今週宿泊するホテルは大浴場がありません。残念ですね」と笑顔を見せる。

 今大会で連覇を狙うマークセンには、懸念材料が他にもある。コースセッティングだ。「昨年よりラフが長い分、グリーン周りのアプローチが難しいです。それに、昨年よりもフェアウェイが狭いのでショットの正確性も求められます」。


 昨年大会は16アンダー、16年大会は20アンダー。どちらも完全優勝を達成しているマークセンは、今年の自身のスコアを13~15アンダーと予想した。「ラフは長く、フェアウェイは狭いですが、例年に比べてグリーンがやわらかめ。ですからスコアはもっと伸ばせる可能性もあります。パッティングが良ければ、勝てる確率は70%」と、マークセンは連覇への自信をのぞかせた。