最終ラウンドは4アンダー12位タイからスタートした宮本勝昌(51)。出だし1番ホールをバーディーで先行させ、前半3バーディー・1ボギーの34と着実にスコアを2つ伸ばした。後半に入り10、13番とバーディーを重ね、この時点で通算8アンダーのトップに。しかし14番をボギーにし一歩後退。ところが16番パー3をバーディーで取り返し、再びトップに並んだが、後続の組がスコアを伸ばして宮本が抜かれる形に。それでも最終ラウンドを68でまとめ、優勝争いに名前を連ねたあたりは、現在賞金ランキング1位という存在感を強く示したのだった。
「あと一歩でした。今回はシニアの試合の中で、パットもショットも本当にうまくいかないシーンが多かったです。一番苦しい4日間だった気がします」と顔色も冴えない。それでも宮本は「気持ちのコントロールが難しい4日間」をなんとか乗り切ったのだった。
日本プロシニアを終え、宮本は賞金ランキングのトップに立っている。このまま座を明け渡すことなく、シーズンを終えれば賞金王というタイトルも見えてくるが「賞金王は意識していません。意識してもバーディーが獲れるわけではないですし、とりあえず1つ1つを重ねていくしかないですよね」と言及するにとどまった。
とはいえ、賞金王タイトルを獲得するためには、残り試合をきちんと戦い抜く必要がある。シニアでは来週の第9戦・佐世保シニア、第10戦・福岡シニア、そして最終戦のいわさき白露シニアの3戦に出場予定。さらにレギュラーツアーに向けてもスケジュール調整し、獲得賞金1000万円ラインを目標に賞金シードを狙っている凄腕だ。
「シニアツアーは優勝の賞金配分が大きいので、常にトップ10に入っていれば加算額が大きいわけでもないんですよね。いつもそこを考えています。シニアはあと3試合ありますし、とりあえず来週の佐世保シニアを頑張ります」と気持ちを切り替えていた。