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シニアツアー

【News/2R】“風ニモマケズ”山添昌良が単独首位キープ「パーを拾いまくりました」

2023年10月06日

 今年のシニアプロ日本一を決める「日本プロゴルフシニア選手権大会 住友商事・サミットカップ」の第2ラウンド。初日首位発進の山添昌良(55)がスコアを2つ伸ばし通算8アンダーで連日の首位。2打差6アンダーに藤田寛之(54)、飯島宏明(52)この日エージシュートを達成した室田淳(68)が着けている。146ストローク、2オーバー55位タイまでの61名が決勝ラウンドに進出した。

 第1ラウンドで「66」をマークし、単独トップで第2ラウンドをスタートした山添昌良が「70」でプレー。トータル8アンダーで首位をキープした。

この日のハイライトはスタートホールにやってきた。「ティショットはタイミングがずれ、片手を離してフィニッシュをとったのですが、“ナイスミス”でボールはフェアウェイに留まりました。残り245ヤードの2打目は、スプーンで良い感じに打つことができて2オンしました」。

 カップまで7メートルのイーグルパットは、下りのスライスライン。「今日最初のパッティングだったので、タッチを合わせるつもりで打ちました」というファーストパットは想像よりも勢いよく転がり、スピードに乗ったままカップインした。

「もし入らなかったら、1ピンくらいオーバーしていたと思います。ガッツポーズのイーグルという感じではなく、ラッキーイーグルでしたね」。

 出だしの1番でイーグルを奪ったものの、4番パー4でボギーを打ち、その後スコアが動いたのは16番パー3のバーディのみ。初日は攻めのゴルフでバーディを7個奪ったが、今日は1イーグル、1バーディ、1ボギーという内容だった。

 スコアが伸びなかった理由は強風だ。「めちゃくちゃ難しかったです。今日は我慢、我慢のゴルフでした」。

第2ラウンドは風が強くなる予報はあったが、午後に入ると勢いはさらに増し、最大風速16.6メートルにまで達した。午後スタート組の山添は、その影響をモロに受ける形になってしまったのだ。

「風が強かっただけでなく、風が回っていたんです。打つ順番で風向きが変わっていたし、ティショット、セカンドショット、グリーン上でも風が違いました。ほぼすべてのホールでパーオンできなかったので、パーを拾いまくりました。一緒の組で回らせてもらった倉本(昌弘)さんにも、『お前、よく拾っているな』と言われました」。

 そんな山添に風が強い日の対策を聞くと、「1番手大きいクラブを持ってフルショットをしないこと」と教えてくれた。フルショットでインパクトすると、スピン量が増えてさらに風の影響を受けてしまうそうだ。

 第2ラウンドを終え、2位に2打差の単独首位。「そりゃ優勝はしたいですけど、それは結果。1ホール、1ホール丁寧にいくだけです」と気を引き締め、明日の決勝ラウンドに備える。