物心が着いた時には、すでにゴルフクラブがおもちゃ代わり。4歳年下の弟も兄と同じ道を辿った。父・宏(こう)がゴルフレッスンを生業にしていたことで、ゴルフ練習場が託児所代わりでもあり、「半ば強制的にゴルフをさせられていた感じですね」と竹内玲雄(20歳)は語る。弟の優騎(16歳)も兄と一緒にゴルフを始めていた。
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兄・玲雄[/caption]
兄・玲雄は全国中学校ゴルフ選手権2位、弟・優騎は中学2、3年生時に日本ジュニア2位の戦績を残している。そんなゴルフ兄弟が、今回揃って資格認定最終プロテストに挑む。「昨年は合格に一打足りませんでした。最終日最終ホールでイーグルフィニッシュしての結果です。その悔しさから、テストが終わってからの2カ月は1日1000球の打ち込みを自分に課し、練習しました。今年は絶対にケリを付ける(合格する)覚悟で臨みます。まずは好スコアをマークしてスコアの貯金を作りたい。と思ってはいますが、おそらく苦しいゴルフを強いられるでしょう。粘りのゴルフで頑張ります」と兄の玲雄。
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弟・優騎[/caption]
弟の優騎はまだ高校1年生。「ジュニア時代は兄のお下がりクラブがあったので、とても助かりました。中学生になってからは試打クラブの意見交換ができ、クラブ選びの役に立っています」。初の受験で最終プロテストまで漕ぎ着けたが「自分のゴルフができれば(合格は)大丈夫だと思っています」と飄々と話す。それを横で聞いていた兄は「(弟は)怖いもの知らず。若さという勢いがあるんですよね」と評した。
兄のリベンジなるか、弟の最年少合格(これまでは寺田天我の16歳8カ月21日)更新が掛かっている。竹内兄弟が4日後、ともに笑顔でトーナメントプロとしてのスタートラインに立てるか、注目したい。