初日3アンダー・8位タイに着けた鹿児島県出身の上村竜太、18歳が、2日目も3バーディー・ノーボギー69で回り、通算6アンダー・3位タイに浮上した。順位を上げたものの、納得した表情を浮かべなかった。
「あとひと、ふた転がりで入りそうなパットがいくつもあって…それにツーオンした9番パー5ホールでは3パットのパー。バーディーが取れそうで取れない。そんな連続でした」。
身長182センチ、体重92キロ。恵まれた体格をしているが、まだ神村学園高校3年生。全国高等学校ゴルフ選手権4位の成績を手土産に最終プロテストに臨んでいる。ゴルフを始めたのは、5歳の時。2歳からゴルフクラブを手にしているという同年齢の友達に誘われて練習場へ行ったのがきっかけだという。憧れの選手はフィル・ミケルソン。「性格は真面目そうですが、ゴルフを楽しんでいるのが伝わって来る。ボールを真後ろに打ってみせたり、ドライバーを2本セッティングに加えたり、ゴルフのファンタジスタ。見る者を楽しませてくれるプロだと思うんです」と上村。
36ホールをプレーし、初日のダブルボギー1つだけで、ボギーは一つも打っていない。「アイアンが得意で、ピンを狙って行ける限りデッドに打っています。首位とは2打差なのでトップ合格のチャンスもありますから、それも狙ってみます」。
初日28日は自身18回目の誕生日だった。目標に定めた首位合格での日本プロゴルフ選手権出場資格の獲得。「来年は地元(鹿児島県)指宿GCでの開催なので、何としてでもトップ合格ですね」と上村。最高のバースデーウイークにしたい。