昨年のPGAジュニアゴルフ選手権覇者である小林忍(19歳)が好スタートを切った。6バーディー・1ボギー67の首位タイ。唯一のボギー(13番パー3ホール)は「ティーグラウンドで2組待ちとなり、ちょうど茶店があったのでオニギリを1個食べました。待ち時間の過ごし方に失敗し、体が硬くなってショットを右に曲げてバンカーに打ち込んでしまいました」と小林。無理にパーセーブしようとはせず、確実にボギー奪取の道を選んだという。冷静さと賢さを兼ね備えたプレーが好スコアを保持させたのだった。
福岡県出身だが、熊本県の秀学館高校に進学し、ゴルフ部一期生として腕を磨いた。高校3年生時にはJGTOツアーのKBCオーガスタ、ブリヂストンオープンのマンデートナメントに挑み、いずれも予選を突破して本戦出場を果たしている。
「ツアープロと同組でラウンドできて、とても勉強になりました。アプローチは巧みだし、ショートパットの上手さには驚かされました。自分もそれくらい上手くなりたいと思って練習してきましたが、まだまだ上達途中です(苦笑)」。
今春、高校を卒業し、現在は福岡県の夜須高原CCで研鑽を積んでいる。「最終プロテストに合格したなら、JGTOツアーのセカンドクォリファイングトーナメント受験の資格を得られる。ですから、まずは合格するためにも、明日もいつもどおり一打集中で頑張ります」と小林は語気を強めたのだった。