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<前日>今年17歳最年少出場の北國譲斗志、母の切なる思いを胸に

2019年08月26日
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「おめでとう!という気持ちよりも、先を越された!という悔しさの方が強かったですね」。ルネサンス大阪高校3年生の北國譲斗志、17歳(ほっこくじょうじ)。昨年のPGA最終プロテストで最年少合格(16歳2か月10日)を果たした竹内優騎のことを話し始めた。「学校が同じで、優騎は1学年下なんです。優騎のプロテスト合格で僕の決心も固まり、去年の11月にプロ転向しました」。3歳からゴルフを始め、ゴルフ歴は14年。来月29日に18回目の誕生日を迎える。昨年はJGTOツアーのQTを受験したものの、サードステージをクリアーできなかった。

「1打、2打及ばずだったら相当落ち込んだかも知れませんが、ガッツリ落ちたので、逆にサッパリしたというか、自分の課題をしっかり克服しなければならいと思えたので良かったと思います」

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 プロ転向したものの、プロゴルファーという証が欲しいという思いから、このPGA資格認定プロを受験。プレ予選から1次、2次プロテストを通過し、ようやく最終プロテストに漕ぎ着けた。「決して緊張からではありませんが、試合とは違ってプロテストは体の調子が変になるというか、嫌な感じを覚えました。ここまで来られたのですから最低でも合格、何としてでも合格したいです」と北國。昨年のサードQT後は、武器である曲がらないショットに飛距離をプラスする努力を積み重ねてきたという。

 茨城県常陸大宮市で行われる最終プロテストの開催コースで練習ラウンドをしようと母親・恵麗(えり)さんの運転で石川県金沢市から、先週末に出掛けて来た。だが、ラウンド予約に空きがない。その理由は一日競技のミニツアーが開催されるためだと分かり、出場を申し込むことでラウンドプレーを確保した。

 「プロテストの練習ラウンドを兼ねた試合でしたが、1イーグル・3バーディー・ノーボギー67で回れました。結果は2位。賞金25万円を頂きました。僕にとってもお財布にとってもデカかったです。QT受験料に回しました」。良いイメージを持って明日からのプロテストに臨めると目を細める。

「来月は自動車免許も取りに行くつもりです」。運転手役を務めている母親は、息子の練習ラウンド中、千羽鶴を折っている。「6月から折り始めて、あと少しで3000羽オーバーです」と恵麗さんは、肩を窄めてみせた。合格祈願の三千羽鶴が、北國を後押ししてくれるに違いない。 

(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)

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