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<3R>32人抜きで8位に浮上した岩崎が目指すプロ入りそしてツアー挑戦

2019年08月29日
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 第2ラウンド終了時点で通算1オーバーは40位タイ。通算2オーバーは51位タイで合格圏内から外れる状況だった。

「1、2ラウンドともにショットは悪くありませんでしたが、パットを決め切れなくて…。手堅くと言うか、変に弱気になっていたみていで、積極的には入れに行っていませんでした。3ラウンド目を迎えて、さすがに勝負のラウンドになるので、パットの際は集中力をより高めて臨みました」。

 岩崎誠は流れる汗を拭きながら、この日のプレーを振り返った。インコースからスタートし、2ホール目の11番パー4ホールで5メートルを一発で沈める。15、16番ホールでの連続バーディーを奪った。アウトコースに入ってからは5ホール連続パーに終わった。迎えた6番ホール、563ヤードのパー5。ピンまで残り272ヤードの2打目を3番ウッドで放ち、ツーオンに見事成功。5メートルのイーグルパットをねじ込んだ。自身にとって最終ホールとなった9番パー5ホールででも6メートルのイーグルパットを放り込んでホールアウト。2イーグル・3バーディー・ノーボギー64のこの日のベストスコアをマークし、40位タイから8位タイに急浮上。首位とは5打差まで追い上げた。

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 東北福祉大学ゴルフ部では、藤本佳則と同期。ツアーで活躍する藤本の姿が眩しかった。昨年はJGTツアーのセカンドQTに失敗。東京都板橋区にあるインドアゴルフスタジオ 「ワンダーゴルフパーク」でレッスンをする傍ら、ツアープロの道は諦めてはいない。今年は、フィリピンツアーに参戦し、4ラウンドの試合を5回戦った。「とっても良い勉強になりました。やみくもにショットするのではなく、頭を使った攻めを学べましたし、試合の流れも感じ取ることが出来たと思います。第1ラウンドでのプレーの仕方、予選通過しての第3ラウンドの進め方、そして残り9ホールでのスコアメイクなどです。レッスン業と合わせて、自分のゴルフを見つめ直せたと思います」。

 同ツアー4戦4勝のジュビック・パグンサンが先週の「セガサミーカップ」で2位に入ったことも刺激になっていた。同じツアーで戦った選手が、日本のツアーでも活躍している。自分にもまだまだチャンスはたくさん残されている--。

「藤本に追いつきたい思いはあります。そのためにも、まずは同じ土俵に立たなければなりません。このプロテストに合格し、セカンドQTも突破。ツアー出場の道を一歩ずつ着実に進んで行きたいです」。最終ラウンドの進め方を岩崎は、フィリピンツアーでしっかり学んだ。ビッグスコアを再びマークしてトップ合格となれば、来年の日本プロゴルフ選手権に出場できる。明日、その扉をこじ開ける18ホールに挑む。

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