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<2R>攻守を明確にプレーして小川は5つスコアを伸ばし3位浮上

2019年08月28日
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 前日とは打って変わって、着実にバーディーを積み重ねた小川龍成が66をマークし、11位タイから通算8アンダー・3位に急浮上した。5バーディー・ノーボギーゴルフで回れた要因は「18ホールを3ホールごとに区切ってスコアを考えるようにしたお陰です」だと小川は話す。攻める守るを明確にしてプレーするゴルフを実践し続けたことが奏功したのだ。

 「昨日は結果的に3アンダーでしたが、その内容が凄かったんです。2連続ボギースタートから終わってみれば1イーグル・6バーディー・5ボギーの68でしたから。実は僕、すぐに切れやすいタイプなんです。でも、18ホールから3ホールでスコアを考えるようになって、捨てるようなプレーをしなくなったんです」。

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 初めてのプロテスト受験。プレ予選から挑み、1次プロテストを通過したが、2次プロテストでピンチを迎えた。最終日、カットラインが2オーバー。小川はその2オーバーまでスコアを落としてしまったが、その後1オーバーにスコアを戻してからはパーを拾い続けて何とか勝ち上がれたのだった。「合格圏内に入ってから踏み止まれたことで自信が着きました」。ステップを踏むごとに成長していることを実感しているようだ。

 シングルプレーヤーの父・武志からゴルフの手ほどきを受けたのは10歳になってからだった。ゴルフ部の有名校で腕を磨きたい一心で、大分県から宮崎県の日章学園高校へ進学した。そしてゴルフ環境に恵まれている神奈川大学から声が掛かり、神奈川県へ。大学ゴルフ部に入部して初めて全国レベルの試合に出場したという。

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 「一時はゴルフを続けるか止めるかを考えた時期もありましたが、やっぱりプロゴルファーになりたい思いは強いから、ボールを打ち続けて来たんですよね。今回の最終プロテストではパットが入ってくれていますし、不調だったアイアンショットも持ち直してパーオンが出来ています。トップ合格ですか? 明日のスコア次第ですね。残り2日、ボギーが来ても焦らずにプレーすることに徹します」。小川は前日以上のスコア、ノーボギーゴルフを素直に喜んでいた。