緊張のティーオフから1番ホールは無難にパーセーブが出来た。だが、2番ホールでボギーが先行し、プレーの流れが悪くなりかける。3番ホールでのバーディー奪取でバウンスバックが出来、落ち着きを少し取り戻して迎えた4番パー3ホール。ピンまで155ヤード、右からの風が吹いていた。作田大地は8番アイアンを選択し、スムーズに振り抜いけたショットはイメージどおりに真っ直ぐピン方向へ飛んで行った。ボールはピン手前30センチ辺りに落下し、ワンバウンド後にカップに消えた。ホールインワン。「入るところが見えました。プライベートでこれまで2回ホールインワンはしていますが、試合では初めてです。ラッキーでした。この一打でパットを積極的に打てるようになって良かったです」と作田は振り返った。
ゴルフ練習場を経営する祖父の透からゴルフの手ほどきを受けたのは9歳、小学校3年生の時だった。地元の金沢学院大学に進学し、1年生の時に日本アマチュアゴルフ選手権競技に出場、3年生の時には中部学生ゴルフ選手権を制している。大学4年生に進級した今年、プロ転向を決意してプロテストを受験。最終プロテストまで駒を進めた。
「せっかくゴルフを続けて来たので、プロを目指そうと思いました。最近になってパットがショートしてばかりいたのですが、ホールインワンしたことでパットのタッチも強めにできたのが大きかったです」。1イーグル・5バーディー・3ボギー67。4アンダー4位タイの好位置に着けることができた。
「実は1週間前から持ち球のフェードの曲がり度合いが強くなったので、ドローボールを打つようにしました。その感覚に随分慣れて来ましたが、逆球が出たホールはボギーにしてしまいました」。明日は逆球を打たずに、スコアをさらに伸ばすのが目標だ。