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<大会前日>大型プレーヤー幡地の目標設定はテスト合格

2020年11月16日
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 PGA最終プロテストの会場となる福岡県宗像市の玄海ゴルフクラブに幡地隆寛の姿があった。前日の日曜日は、三井住友VISA太平洋マスターズで18ホールをプレーした。

「ウェイティング順位が5、6番目でしたが、幸いなことに主催者推薦が頂けて出場できました。予選を通過することはできましたが、上位争いには加われなかったのが残念です。それでも練習ラウンドを含め、5ラウンドもプレーできたのは良かった。試合勘を保ったまま、(最終プロテストに)臨めますからね」。身長188センチ、体重98キロの大型プレーヤーである幡地は、白い歯を見せた。

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 東北福祉大学4年生だった15年12月にプロ宣言。下部ツアーであるAbemaTVツアーを主戦場に腕を磨き続け、18年は同ツアー賞金ランキング14位に入り、レギュラーツアー出場への足掛かりを築き上げた。

 19年は憧れのJGTOツアーを主戦場にし、初の賞金シード獲得に手が届く順位まで駆け上った。だが、惜しくも67位に終わってシード獲得は手からこぼれ落ちたのだった。「シード獲得によってPGA会員になれるチャンスがあったので…。それも逃し、そのうえコロナ禍によって試合の場も減ったことで、受験することにしたのです」と、受験の経緯を幡地はそう話してくれたのだった。

 11月9、10日の2日間にわたって開催された「医療従事者応援・ISPS HANDA ゴールデン・ミックス・トーナメント!!」で、プレーオフの末に幡地は優勝した。

「賞金ランキングに加算される試合ではありませんでしたが、プレーオフで勝てたことは自信になります。以前、下部ツアーでプレーオフ負けしていたので、その雪辱も果たせたようにも思います。試合数が少ない中でも優勝できたことは良い経験になりますよね。ミニツアー以外で、実は優勝したのは初めてなんです」。

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 最終プロテストでトップ合格した選手には、来年の日本プロゴルフ選手権出場資格が与えられる。「予選会を通過しているので、すでに(日本プロ)出場資格は持っています。ですから、他の選手と違って、トップ合格にはそれほどこだわりはありません。テスト合格が目標です」と幡地はキッパリ言い切った。だが、トップ合格は自信の上積みをもたらしてくれるはずだ。プレッシャーレスの幡地が、どんなスコアを叩き出すかに注目したい。