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<3R>勝負のスタートティーに向かう18歳若武者・田中裕基

2020年11月19日
田中 裕基 (3)

 大阪・興國高校3年生の田中裕基が3バーディー・3ボギー71で回り、49位タイから通算3オーバー・26位タイに順位を上げた。インコースからスタートした田中は10、14番ホールでバーディーを奪ったものの、17番パー3ホールでボギーを打ってしまった。しかし、18番パー4ホールでバーディーパットをねじ込みバウンスバック。前半でスコアを二つ伸ばした。

 後半に入っても風が止む気配はなかった。「一日中、吹き続けましたね。4、5番ホールで連続ボギー。他のホールは何とかパーセーブ出来ました。前半のスコア貯金を後半で使い果たしたのは力不足でしかありません」。両ホールともにドライバーショットをミスし、松林に捕まった。3打目をピンに寄せ切れず、パーパットが決まらない。「僕は飛距離が出るタイプではなく、パーオンショットをピンに絡めてバーディーを奪うゴルフを信条にしています。今日は強い風がスタート前から吹いていたので、パープレーで回ればOKだと考えていました。1、2オーバーでも許容範囲だと思っていましたが、目標どおりのスコアを出せて良かったです」と田中は胸を撫でおろした。

田中 裕基

 コロナ禍でアマチュア競技の中止が相次ぎ、日本オープン予選にトライしたが、跳ね除けられた。「プロの世界で戦いたい。その思いからプロテスト受験を決めました」。50位タイ以内の合格圏内で迎える明日の最終ラウンド。「バーディーを取りたい。ボギーは叩きたくない。そんな気持ちが入り混じると思いますが、今日のようにまずは耐えて、我慢してプロテスト合格を果たしたいです」。

 田中がゴルフを始めたきっかけになった選手、憧れの選手は石川遼。石川が戦っているフィールドに一日も早く立ちたい。その思いを胸にした18歳の若武者が勝負のスタートティーに立つ。