福岡県・玄海ゴルフクラブ(6,984ード/パー71)で行われている「
2020年度PGA資格認定プロテスト 最終プロテスト
」の第1ラウンド。4位タイ4アンダーからスタートした岡田絃希(Saujana golf & country club、23歳)が2日目ベストスコアタイの66をマークし、通算9アンダーで首位に浮上。2打差の2位タイにはで吉田泰基(東広野GC、22歳)、梅山知宏(アイシグリーンシステム、29歳)、長谷川祥平(ELECOM、27歳)が続く。
インコース午前8時スタートの1組でラウンドした岡田絃希がこの日のベストスコア66をマーク。通算9アンダーで首位の座に就いた。
前半は12番ホールでバーディーを奪うと、15番パー5ホールで会心のイーグル奪取を決め、スコアを3つ伸ばしてハーフターン。後半は1、5番ホールでバーディーパットをねじ込んでみせた。だが、8番パー4ホールでドライバーショットにミスが出てしまう。フェアウエイ右サイドに曲げ、2打目はレイアップを強いられた。3打目のアプローチショットを寄せ切れず、パーパットを外す。「寄らず入らずのボギーにしてしまいました」と岡田は苦笑い。それでも自身の最終ホールとなった9番パー4ホールで5メートルのバーディーパットを決め、バウンスバックに成功してホールアウト。前日は5バーディー・1ボギー67でスコア貯金を「4」としていたが、さらに「5」を上乗せすることが出来た。
岡山県作陽高校2年生の時に、父親の仕事の関係でマレーシアに移り住み、現在は同国のサンウエイ大学に在学しながら、すでにプロ転向しており、アジアンツアーの下部ツアーであるADTツアーやフィリピンツアー、チャイナツアーにも出場している。2019年のJGTOファイナルQTでは180位に入っている。「実は用事があって3月に一時帰国しましたが、その後コロナの影響で戻れなくなってしまいました。そんな時にPGAプロテストの話を友人から聞きました。何かの巡り合わせですよね。プロライセンスも取りたかったこともあり受験を決断しました」。
現在は、岡山県の備中高原北房カントリー倶楽部のロッジを拠点にし、同倶楽部で練習を重ねている。「居候させてもらっている感じです」と岡田は笑った。
身長180センチ、体重83キロの体型で、得意クラブはドライバーだという。「飛距離が飛び抜けているわけではありませんが、ショットの高低や球筋を左右にコントロールするのが好きなんです。今回はドライバーショットが普段以上に好調なので助かっています」。安定したドライバーショットに加え、コースマネジメントもうまく噛み合っている。「グリーン周りが特に難しいコースなので、ピンのニアサイドやグリーン奥にだけはボールを打たないように心掛けています。それが、うまく出来ての好スコアなので、残り2日間も同組選手のスコアに惑われず、自分のプレーに一喜一憂せずにやって行きたいです」。トップ合格で日本プロゴルフ選手権の出場資格を得る。それを手土産にマレーシアへ戻るのが、岡田の目前の目標だ。
(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)