今回の最終プロテスト受験者116人の中で、PGAティーチングプロの資格を持って臨んでいるのは篠塚明宏、42歳ただひとり。「そう言われてみると私だけですね、ティーチングプロは…。その代表としても頑張って合格したい思いが強まりますね」。第2ラウンドを終了し、通算4オーバーの49位タイ。合格圏内に踏み止まっている。
20代の時の2回を含め、これまで5回プロテストを受けた。2017年は、1打及ばず合格ラインを突破できなかった経験を持つ。「一打の重みを心底痛感しました。その悔しさをバネにしていることで、今こうしてこの舞台に立っていると言えますね」。
現在は千葉県のアコーディア・ゴルフガーデン千葉東金が篠塚の仕事場。週4回のレッスンのほか、ラウンドレッスンも行い、その合間を縫って自分のゴルフ練習を続けている。「時間の制約がありますが、量より質を優先させています。今季はコロナ禍にあって、最終プロテストの選手層は厚く、レベルは一段と高い。でも、ここまで来たのですから夢実現を果たしたいです」。スコアを落とさずに合格圏内を死守したい。「4つのパー3ホールすべてが200ヤード以上あり、しかもグリーンが硬くて速い。何としてでもパーセーブしたなら(合格)チャンスが大きくなると思っています」。
悲願達成に向け、明確なゲームマネジメントは出来上がっている。あとは、それを実行し、成功させたなら、道は拓ける。