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<2R>所属コース研修生の稲田は通算イーブンパーを目指す

2020年11月18日
稲田 愛篤 (4)

 コロナ禍によって2020年のPGAプロテストも影響を受けた。当初の開催日程をはじめ、開催コースも変更されたのだった。そして最終プロテスト会場となったのが、この玄海ゴルフクラブ。「去年の8月から研修生としてお世話になっていますが、まさか自分の所属コースが最終プロテストの舞台になるとは思ってもいませんでした」と、稲田愛篤は話す。

 九州東海大学ゴルフ部で腕を磨いていたが、JGTOツアーのクォリファイングトーナメント(QT)受験を機に同大学3年時に中退したという。昨19年はサードQT落ちを喫し、研修生として働きながら研鑽を重ねて来た。

稲田 愛篤 (3)

「(玄海GC所属プロの)田丸洋介プロのお陰で今の環境があり、そのうえラウンド回数が最も多いコースでの最終プロテストは他の選手よりも有利だと思っています」。だが、驚いたこともあった。最終プロテストに向けてコースが仕上げられ、普段以上に難易度が高まっていることを練習ラウンドで目の当たりにしたのだ。「グリーンが特に難しくなっていました。硬くて速い仕上がりによって、微妙なアンジュレーションがより際立ち、グリーン攻略が容易ではなくなっていました。ですから、とにかくボギーを打たないゴルフに徹することを優先させるようにしたのです」。パーオンショットはピン位置に関わらず、グリーンセンターをキャッチするマネジメントに徹している。2ラウンドともに1オーバーにスコアをまとめ、通算2オーバーで第3ラウンドを迎える。

 「通算イーブンパーなら合格ラインをクリアーできると思います。2打ビハインドですが、そのカギを握っているのはパットですね。もう少しパットが入ってくれれば取り戻せるはず。コーススタッフの皆さんが顔を合わせるたびに『頑張ってね』と声を掛けてくださるのは、とっても励みになります。幸せな受験者ですね」。地の利を生かし、合格を目指し、研修生・稲田は明日からの残り36ホールに挑む。

稲田 愛篤