福岡県・玄海ゴルフクラブ(6,984ード/パー71)で行われている「
2020年度PGA資格認定プロテスト 最終プロテスト
」の第1ラウンド。最高気温が23℃に達し、季節外れの暖かい一日となった。初日首位には6アンダーで吉田泰基(東広野GC、22歳)、砂川公佑(大阪学院大学、22歳)。1打差の3位に梅山知宏(アイシグリーンシステム、29歳)、2打差の4位タイで富本虎希(大阪学院大学、22歳)、岡田紘希(Saujana golf & country club、23歳)が続く。4日間72ホールを戦い、上位50位タイまでの選手が合格する。
昨年、日本大学を卒業し、東広野ゴルフ倶楽部の研修生となった吉田泰基が最終プロテストを初受験。7バーディー・1ボギー65のベストスコアをマークして首位タイの座に就いた。インコースから発進した吉田が10、11番ホールで連続バーディーを奪い、上昇気流に乗った。その後も15、17番ホールでスコアを伸ばし、前半4バーディーで折り返した。後半のアウトコースでも1、2番ホールでバーディーパットをねじ込み、5番ホールでもバーディーを奪う。7アンダーにまでスコアを伸ばしが、7番ホールでつまずく。「パー3ホールでティーショットをショートし、2打目のアプローチをカップオーバーさせてしまいました。クラブ選択ミスです。結果論ですがロフト55度ではなく、60度のウェッジが正解だったと思います。悔しいです」。
先週行われたJGTOツアーのファースト・クォリファイングトーナメント(QT)ではトップ通過を果たし、ファイナルQT進出を決めている。この最終プロテストでもその好調さをキープした第1ラウンドとなったようだ。
昨年は同ツアーのサードQTで予選落ちを喫し、日程が重なったことでプロテスト受験を見送った経緯がある。「サードQT落ちで自分のメンタルの弱さを思い知らされました。重圧を跳ね除ける技術力、精神力が不可欠だと…」。一年を掛けてテクニックもメンタルもランクアップさせたという。
「OBショットや3パットは打たない。無駄なストロークを減らすゴルフを目指して来ました。この最終プロテストでトップ通過したなら日本プロに出られる。それを目標に、3つのパー5ホールでバーディーを奪取し、パー3とパー4ではボギーを打たないゴルフを残り3日間も続けたいです」。明確な目標とゲームプランを携えた吉田は、「ウェッジの縦の距離感を整えることが、ホールアウト後の練習課題です」と話し、ドライビングレンジに向かった。自分のゴルフを客観視できる冷静さが、明日以降も奏功するはずだ。
(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)