大阪学院大学4年生の富本虎希と同期の砂川光佑が、雪辱を晴らすかのような会心プレーを繰り広げた。インコース10番パー5ホールから砂川は3連続バーディーのロケットスタートし、15、17番ホールでもバーディーを奪う。前半5バーディーの猛攻を遂げる。後半は10番パー5ホールでのバーディーに留まったが、この日はノーボギーでの65をマークしたのだった。
「今日はアイアンショットがとにかく良かったです。狙った地点へボールを落とせて止められた。バーディーパットはカップ手前からの上りラインがほとんどでした。上りだから躊躇せずに打てる。気持ち良かったです」と砂川は目を細める。
富本と同じく、学生の試合がコロナ禍で中止が相次ぎ、試合を求めてPGAプロテストを受験したという。JGTOツアーのクォリファイングトーナメント(QT)にも挑んだ。「(先週開催の)QTは予選通過に2打及びませんでした。ですから、何としても最終プロテストには合格したい!その一心で臨んでいます。トップ合格なら来年の日本プロに出場できる。それを目標にしていますが、明日以降も冷静に、安全に、そしてパー5ホールでは着実にバーディーを奪うゲームプランを実践するだけです」。
砂川は語気を少し強めたものの、すぐに落ち着きを取り戻し、「ノーボギーだったことも自信につながります。アイアンショットの縦の距離感が抜群なので、これをキープして行きたいですね」と話した。穏やかな表情に戻った砂川は、一礼した後、練習場へ足を運んだのだった。
今週の最大の武器、アイアンを手にして--。