昨年の最終プロテストもまた今回同様に強風がコースの難易度をさらに高めた。「去年は風とグリーンの速さにまったく順応、対応できず合格することができませんでした。玄海CCでの最終プロテスト後、スイングを安定させるために体幹力を高めるように努めて来ました。10カ月で体重は5キロほど増えて今は73キロ(身長175センチ)です」。
そんな安森一貴は、第1ラウンド72としたが、第2ラウンドは71、この日の第3ラウンドでは69のスコアをマークした。通算1アンダー・10位タイで明日の最終ラウンドを迎える。
「第1ラウンドはやっぱり緊張していましたね。それに強い風も吹いていましたから。しかし、玄海CCでの経験があったからこそ1オーバーで回り切れたと思います。翌日も強風でしたが、イーブンパーで上がれたことで自信を取り戻せました。反省を生かしたと言った方が正しいかも知れませんね」。
ゴルフ練習場でアルバイトをしながら、オータニ広尾CCでラウンドをして最終プロテストに備えて来た。硬いグリーンに手こずる選手が少なくないが「もともと高い球でしたが、体幹力のアップと体重が増えたことで一段と止まるボールが打てるようになりました。そのお陰で硬いグリーンには苦労していません。去年のテスト不合格のお陰というか、経験や反省があって今回の順位だと思います」と安森。
体重5キロアップは体力的、精神的な強さをもたらしたようだ。