登別カントリー倶楽部(7,069ヤード/パー71)で行われている「PGA資格認定 最終プロテスト」第2ラウンド。受験生は難グリーンに手こずり、上位のスコアが伸び悩んだ。初日首位発進の村上拓海(フリー、21歳)が3つスコアを伸ばして後続を突き放し通算8アンダーで首位。5打差の2位に遠藤健太(サーティーファイブ、24歳)。さらに1打差の通算2アンダー3位タイに坂本隆一(くまもと中央CC、23歳)、若原亮太(フリー、23歳)、大嶋炎(東京GC、23歳)、堺永遠(フリー、18歳)が続いている。アンダーパーが全体の7%(9名)しかいない厳しいコンディションの中、残り2日間36ホールを戦い上位50位タイまでの選手が合格する。
境は通算イーブンパーの9位タイで第2ラウンドを迎えた。インコースからのスタート。「昨日はグリーンが硬くてボールが止まりませんでした。ダブルボギーを打ってしまったホールもあったので、今日は安全に攻めていこうと決めていました」。グリーンキャッチさせるショットではグリーンセンターを狙う。14番ホールまでパーセーブを続けた。前日、ダブルボギーを叩いた15番パー3ホールを迎えた。「練習ラウンドの時から良いイメージが出せていませんでした。ドライバーショットはドロー、アイアンはフェードボールを打っているのですが、このホールだけどうしてもショットを引っ掛けてしまう。今日もグリーン左奥に打ってしまいました」と堺は悔しがった。それでもボギーには抑えられた。17番パー4ホールでこの日初のバーディーを奪い、後半に入ってからは3、5番ホールでのバーディーでスコアを伸ばした。3バーディー・1ボギー69でフィニッシュ。通算2アンダーの3位タイに浮上した。
福岡県福岡市在住の高校3年生である堺は、高校進学後にプロゴルファーらが切磋琢磨する「孔明軍団」メンバーに加えてもらった。「九州を代表するプロゴルファーの小田孔明さんと一緒に練習やラウンドをさせて頂いたり、ツアープロとしてのゴルフに対する考え方やスイングなど様々なことを教えてもらったりしてとても勉強になります。その恩返しのためにも好成績で合格したいです」。
最終プロテスト2日間、難しいコースコンデションながら71・69とオーバーパーのスコアは出していない。「攻めるよりも堅実に守る!です。安全プレーをしながら(バーディー)パットが入ってくれればいい。そう考えていましたが、(ステディーゴルフでも)アンダーパーをうまくマーク出来ました。残り36ホールもこのプレーを続けます」。
最終プロテスト第4ラウンド後、「合格できました!」と小田に電話を掛けるのが、目下の目標だ。
(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)