NEWS
競技情報

〔News/2R〕レッスン生に夢を!ティーチングプロ山崎が最終プロテストに初挑戦

2021年09月01日
yamazaki tcp (2)

 前日、第1ラウンドのプレーをうまくつなげて、山崎真也はこの日のスコアを3バーディー・4ボギーの72にまとめ上げ、通算4オーバーにして36位タイに踏み止まった。「テスト初日は16ホールを終えた時点で5オーバーでした。でも、上り2ホールで連続バーディーが取れたのです。そのプレーが今日のゴルフに繋ぎ合わせられたと思います」。アウトコースからスタートした山崎は2番パー4ホールの2打目をピンそば50センチに着けてバーディーを先行させた。3、5番ホールでボギーを打ったものの、7番パー4ホールでこの日2つ目のバーディーを奪う。9番パー4ホールでまたしてもボギーを叩くが、前日とは違ってスコアを大きく崩すことはなかった。「後半に入って、10番ホールでボギーを打ちましたが、11番ホールですぐにバウンスバックできたのも良かったと思います」。結局、この日は3バーディー・4ボギーの72でフィニッシュ。アンダーパーのスコアではなかったが、前日スコアを2打縮めたことに意義を見出している。難しいコースコンディションながら、1オーバーのスコアはパープレーに匹敵する。順位を前日45位タイから36位タイに上げられたのが何よりものその証だ。

yamazaki tcp

 長野大学在学中に事故に遭い、一時はゴルフから遠ざからなければならない状態に陥った。必死のリハビリによって再びゴルフができる体を取り戻せたものの、競技ゴルフに復活するまでには至らなかった。「大好きなゴルフにいつまでも携わっていたい」。その思いからPGAティーチングプロライセンスを取得した。

 大学卒業後、体が完全回復したことから競技ゴルフも再開。JGTOツアーのクォリファイングトーナメントに挑み始めて8年の月日が流れた。「サードQTの壁が厚く、ファイナルQTへ進出したことはまだありません。PGAのトーナメントプロライセンスを取得することで、(レッスン教室)生徒たちに説得力ある教えがさらに出来るだろうし、緊張した場面での対処法も授けられると思いました」。これが最終プロテスト初受験の理由だという。「練習場でいくら打ち方をレッスンし、生徒が上手く打てるようになっても、コースではショットに対する緊張度がまったく違いますからね」。

 先生自らが緊張を強いられる「最終プロテスト」でプレーし、結果を出す。その経験を生かして生徒たちに教える。そのためにも「合格しないとレッスンの引き出しは増えないだろうし、何よりも真実味が出ませんよね」。レッスン生50人の「お手本」となるため、残り36ホールではパープレー、そしてアンダーパーのスコアを目指す。実現できたなら、合格の二文字が自ずと手に入るはずだ。