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〔News/2R〕ベストスコア68をマークし宮川が10位に浮上

2021年09月01日
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 インコースからスタートした宮川勝己は、11番パー5ホールでの3打目をピン1メートルにピタリと着けた。バーディーを先行させたものの、16、17番ホールで連続ボギーを打ち、1オーバーでハーフターンした。第1ラウンドもインコースからスタートし、3オーバー。アウトコースはパープレーにまとめて3オーバーでフィニッシュ。インコースよりもアウトコースに相性の良さを覚えていたのだった。

 この日の第2ラウンドでは、2番パー4ホールでグリーンカラーからの3打目、ピンまで9メートルをねじ込むと、続く3番パー3ホールのティーショットをピン1メートルに絡めて連続バーディー奪取した。5、8番ホールでもバーディーパットを決めて4アンダーの31をマーク。インコースでスコアを一つ落としたものの、アウトコースで4つスコアを伸ばし、この日のベストスコアタイとなる68をマークし、45位タイから10位タイにジャンプアップしたのだった。「ウエッジショットではピンをデッドに攻めましたし、攻めたホールではバーディーが取れた一日でした。全体的にはパットが良かったと思います」。宮川は笑みをこぼした。前日のラウンドでは硬いグリーンに手こずったことから、ホール攻略プランを修正して臨んだ結果だという。「得意のパットを生かすためにアイアンショットではピンではなく、やさしいパットラインが打てるようにグリーンを攻めました」。

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 PGAプロテスト受験は昨年に引き続いての2回目。「去年の最終プロテストでは(開催コースの)玄海GCに叩きのめされたような落ち方をしました(苦笑)。その経験からショット力よりも最善のコース攻略法を見抜ける力を養うようにして来たつもりです」。その努力が最終プロテスト第2ラウンドで奏功したようだ。

 鹿児島県出身の宮川は5歳からゴルフを始め、女子プロゴルファー横峯さくらの父・良郎氏が創設した「めだかクラブ」でゴルフを学んだ。尚志館高校ゴルフ部を経て九州東海大学に進学し、ゴルフ部で腕を磨いた。在学中に日本学生ゴルフ選手権や日本アマチュアゴルフ選手権に出場したことでプロ転向を意識したという。大学卒業後、阿蘇グリーンヒルCC研修生となり、プロゴルファーを目指している。「テスト合格を意識せず、試合だと考え、上位進出を目指して残り2日もプレーします」。目指すはトップテン入り。「納得いかないショットがあったので、それをこれから練習場で修正して来ます」。宮川はドライビングレンジへと向かって行った。その後ろ姿には、自信が漂っているように見えた。

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