NEWS
日本プロ

【大会前日】地元沖縄出身の宮里兄弟「沖縄の選手で大会を盛り上げたい」

2017年05月10日

日清食品ホールディングス株式会社が特別協賛となって8年目を迎えた「第85回 日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」。その公式記者会見が10日(水)午後3時からかねひで喜瀬CC内に設置されたプレールーム内で開かれた。

最初に倉本昌弘PGA会長が2010年から日清食品から特別協賛を頂いたことに対して謝意を述べた。そして07年大会以来、2度目の開催となったかねひで喜瀬CCに対しては「今年は金秀グループの70周年、PGAの60周年、沖縄返還45周年でもあり、とても興味深い年です。お蔭様で金秀グループの社員を含むボランティア数は754人を数え、こうして開けることができることを嬉しく思います。昨年のリオ五輪のゴルフコースと同じシーショアパスラムという世界基準の芝を採用し、この春には女子の五輪候補選手の合宿も行なわれました。あいにくの天候不順で雨が多かったことからグリーンが軟らかく、重い状態となりスコアは出るかも知れませんが、コース関係者の尽力で素晴らしい仕上がりになり、出場選手が力を存分に発揮できることは確信しています。優勝スコアは15アンダーくらいだと思いますが、天候次第で変わって来るでしょう」と挨拶した。

 今大会ではJアラート対策を施し、記者会見を毎日実施することを公表。

前大会覇者の谷原秀人選手については綿密な連絡を何度も取り合ったものの、「首の治療でどうしても出場できない」ことで欠場が決まった経緯を話した。

 また、本大会では、賞金からのチャリティ総額750万円のうち、300万円を国連WPF協会に、450万円を公益財団法人報知社会福祉事業団(熊本震災関連、地元沖縄の社会福祉協議会関連)に寄贈されることも発表された。

10年前とは質、量ともに別格の大会--。大会の舞台となるかねひで喜瀬カントリークラブを代表して呉屋守將会長は「10年前に開催した際の観光客数40万人から今や860万人と22倍もの増加となり、沖縄は観光産業がメジャーとなりました。コースも10年前とは質も量も別格です。一年前の記者会見では(沖縄出身の)宮里兄弟が戦うと公言しましたが、その言葉どおりに優作選手が中日クラウンズを制してこの日本プロゴルフ選手権を迎えることになりました。沖縄から熱いプレーを発信してくれると確信しています」と開催の喜びを話した。 

 日清食品を代表して米山慎一郎氏は「食品メーカーとしてはスポーツとは縁遠いように思われます。しかし、食品とスポーツは健康を支える両輪という創設者の信条に基づき、特別協賛をさせて頂き8年目を迎えました。弊社ではハングリー・トゥ・ウイン、世界に食って掛かれというキャッチコピーを掲げていますが、4日間の熱い戦いを期待しています」と抱負を語った。

 地元沖縄出身の宮里聖志、優作兄弟が選手を代表して同席。2週前に今季ツアー初優勝を飾っている優作選手は「沖縄でメジャー大会を開催して頂き有難うございます。ジュニアゴルファーにとってもゴルフファンにとっても良いイベントになります。県民の前で沖縄出身のゴルファーが大会を盛り上げ、感動を与えたい」と熱い思いを披露。

 聖志選手は「グリーンは芝目があり、グリーンが硬い時よりも(芝目が)読みづらいかも知れません。沖縄(ゴルフ)育ちの僕としては風が吹いて(難しくなって)欲しいですね。結果をどうしても求められますが、全力で一生懸命プレーします」と力強く語った。 来年の同選手権開催コースに決定している房総カントリークラブの山村章夫代表取締役社長は「次(2020年大会)のいぶすきゴルフクラブまで火を絶やさないよう、さらに熱くなるように頑張って行きます」と意気込みを語った。