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日本プロ

コースセッティングやコースコンディションなどを発表

2017年03月06日

 日本プロゴルフ選手権の歴代開催コースや直近の開催が決定しているコース代表の方々が集い、交流を深めることで、最高のゴルフ環境づくりを目指す「PGAチャンピオンシップサミット2017」。今回のサミットには第82回(2014年)大会開催コースのゴールデンバレーゴルフ倶楽部をはじめ、第83回(2015年)大会の太平洋クラブ江南コース、第84回(2016年)大会の北海道クラシックゴルフクラブ、今年の第85回大会の舞台となるかねひで喜瀬カントリークラブ、第86回(2018年)大会の房総カントリークラブ 房総ゴルフ場、第87回(2019年)大会のいぶすきゴルフクラブ、そして、第88回(2020年)の開催コースとして決定した日光カンツリークラブの代表者らが集結した。

主催者として挨拶に立った日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長は、かねひで喜瀬CCで一度、10年前の第75回(2007年)大会が開かれていることを前置きし、10年の月日が流れてコースがどのように進化し、出場プロ選手たちがどうプレーするのかが楽しみだと話した。2度目の開催にあたり、コース改造を精力的に行っていることも紹介。

「たとえば最終18番グリーン左手前の松の木を取り払い、それを1番と9番ホールに移植して頂きました。松の木があったのではグリーン奥のギャラリースタンドから(ツーオン狙いの)2打目がみづらいという理由を受け入れて頂いてのことです。6番ホールのフェアウエイバンカーはさらに大きく、顎を高くし、さらに木を3本増やして難易度を高め、グリーンの左サイドに池が横たわる名物ホールの14番パー3はティーグラウンドを下げて210ヤードに改造されました。もっと難しく、もっと戦略性の高いコースに成長した大会舞台を選手たちがどんなプレーを繰り広げるのか。選手たちが喜々とプレーし、それをギャラリーが楽しめる大会になるのは必至です」

また、グリーンの芝には潮に強い新種のシーショアパスパラムを採用。リオ五輪のゴルフコースと同じ芝種で、この芝が世界水準になりつつある。「パスパラム攻略が世界へ通じる」と明言。他の国内公式戦とは異なる歴史と伝統ある日本プロゴルフ選手権の舞台が整ったことを倉本会長は強調した。

この言葉を受けて大会開催コース提供する金秀グループの呉屋守將会長は「大きなタイトルのトーナメントを開催できるのは本当に光栄です。07年大会は伊沢(利光)プロの復活優勝で話題を集めましたが、再び開催されることが3年前に決定して以来、コース整備に尽力して来ました。あれから10年が経ち、再び喜瀬(CC)で開催されて良かったと言われるように、また沖縄の観光の一端を担えるようにさらに努めます」と応えた。

5月開催に向けてコースコンディションは順調で、これからグリーン精度をさらに高めていく。07年大会当時のコーススタッフが8割を占め、その経験を生かしたいという。

 また、開催決定の15年の調印式から3年、3万人のギャラリー誘致にも尽力を続け、協賛企業は326社を数え、チケットはすでに2万9600冊を販売。4枚綴りによっておよそ12万人がすでに入場チケットを手にしている計算になる。

歴史に新たな一ページを刻む大会は、ギャラリー数も歴代記録を塗り替えそうだ。