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日本プロ

【FR】ベテラン谷口は、ショートパットを決めきれず3位に終わる

2017年05月14日
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梅雨明けしたような天候となった第4ラウンド。気温25・9度。南南西の風2・4m/sながら、照り付ける太陽の日差しは、真夏を感じさせた。

 ショットを打つ前も、打った後も帯同キャディーがフェースタオルを手渡す。ドリンクを差し出す。汗っかきの谷口徹は、タラタラと流れる汗をタオルで拭い、水分を補給する。その回数が予選ラウンドから日を重ねるごとに増えて行く。暑さ、そして、疲労。乗用カートラウンドのコースを歩いてのラウンドは、インターバルの長さやアップダウンが疲労を増幅させるのだ。

来年は知命を迎える49歳、谷口徹。第1ラウンドから単独首位を死守し続けて来た。最終第4ラウンドの早朝には、前日の第3ラウンドで日没サスペンデッドとなった4ホールを午前7時37分よりプレー再開。スコアを一つ伸ばし、通算8アンダー首位。第4ラウンドのスタートティーに最終組として立ったのは、午前9時50分だった。

 1番ホールで谷口を2打差・2位で追う宮里優作とともにバーディー発進。そして谷口にとって「鬼門」ホールとなっている2番パー4ホールを迎えた。第2、3ラウンドでボギー。続く3番パー3ホールでも両ラウンドでボギーを打っていたのだ。

そんな悪いイメージが残っていたのか、谷口は2番ホールでボギーを叩き、このホールをバーディーとした宮里に捕らえられてしまった。さらには、3番ホールでは3パットのボギーを打つ。

「(決勝ラウンド)2日間、パットが悪かった。短いパットを外し過ぎ」と谷口はスコアカード提出後にこぼした。

 宮里が4番ホールからの3連続バーディーで谷口を突き放す。それでも谷口はしぶとく喰らい続け、7、8番ホールの連続バーディーで宮里に1打差に迫る。

9番パー5ホール。2人ともバーディーチャンスに着けたが、谷口の方がわずかにピンから遠かった。

「入れておきたかった。2メートルの距離をしっかり打てない。大事な(勝負)ところで打ち損ないのパットでは…。入れていれば、まだまだ(逆転して)行けると思っていた」。2メートルのバーディパットは外れ、宮里はしっかりねじ込み、この時点でその差は2打。パットを決めて宮里に重圧を掛けるつもりが、宮里にふり払われる形となったのだった。谷口は通算8アンダー・3位タイで72ホールをプレーし終えた。

「優作はショットもパットも昔より上手くなった。(プレーぶりを)見ていて落ち着いていたし、安定感があった」と日本プロ2勝の谷口は新勝者・宮里を称えたのだった。