沖縄の星・宮里優作(36歳・フリー)が通算12アンダーで逆転優勝!2戦連続V、13年ゴルフ日本シリーズに次ぐ日本タイトル2冠目、ツアー通算5勝目、自身初の年間複数回優勝を逆転劇で、もぎ取った。
5月13日、土曜日に沖縄県地方が梅雨入りとなったが、第3ラウンドは雷雲接近によってスタート時間が4度遅らせられ、5時間遅れでのティーオフとなった。その影響から、第3ラウンドは日没サスペンデッドになった。同ラウンド競技を終了できなかった4組12人の選手が、14日の午前7時37分から競技を再開した。当初、再開時間は午前7時だったが、雷雲接近によって45分遅れで再開されたのだった。そして12人の選手が第3ラウンドの競技を終えた時点の主な順位成績は、次のとおり。
1位 通算8アンダー 谷口 徹
2位 通算6アンダー 宮里優作
3位 通算5アンダー 小平 智
4位 通算4アンダー 市原弘大
今平周吾
イムソンジェ
P・マークセン
重永亜斗夢
首位と4打差に8選手、猛チャージを掛けたなら逆転できる5打差まででは14選手。最終の第4ラウンドの展開は混戦を思わせた。前日、すでに第3ラウンドを終えていた49選手は、順位による組み合わせの変更は行われず、第4ラウンドはアウト・インコースとも午前8時にスタート。
首位の谷口を2打差で追う宮里は1番ホールから2連続バーディーを決めた。谷口も1番ホールをバーディーとしたが、2番ホールでボギーを叩く。最終ラウンド2ホール目で谷口は第1ラウンドから守り続けて来た単独首位の座を宮里と分け合う試合展開にしてしまった。
最終組の谷口、宮里が3番ホールでともにボギーを打ち、首位スコアを通算7アンダーに落とした時点で、首位と3打差の選手は13選手となり、試合の行方は混とんとなった。 午前11時9分。宮里が4番ホールでバーディーを奪い返し、初の単独首位に立った。この時点で首位と3打差は8選手。宮里が5、6番ホールでもバーディーパットを決めて後続を突き放す圧巻プレーによって、宮里に3打差の通算7アンダーで食い下がっているのは谷口ただ一人だけとなった。
谷口は勝負を決して諦めたわけではなかった。不安材料を抱えていたものの、それを跳ね除けるように7、8番ホールでの連続バーディーで息を吹き返す。首位の宮里に1打差に迫る。フロントナインの9番パー5ホール。谷口が先にバーディーパットを打ち、外す。宮里はバーディーパットをねじ込み、その差を2打に広げる。最終組で一緒に回る二人の「直接対決」はサンデーバックナインへ。残され9ホール。勝負の9ホール。
10番ホールで追いかける立場の谷口がボギーを打ったものの、続く11番ホールでバーディーを決めて踏ん張る。しかし13、14番、そして16番ホールでは3パットでのボギーを打ち、自ら順位を下げたのだった。
一方の宮里は12、13番ホールでの連続バーディーで後続選手を大きく突き放し、結局8バーディー・2ボギー66でフィニッシュ。通算12アンダーで2位のB・ケネディに3打差を着け、宮里は出身地の沖縄県で第85代目プロゴルファー日本一の座に就いたのだった。