単独首位の谷口徹を3打差で追う宮里優作も最終組でのスタート。1ホールでも早く、1打でも縮めたかったが、フロントナインはすべてパーに終わった。
12番パー5ホールではツーオンを狙ったものの、グリーン右サイドの土手に打ち込み、ピンまで5メートルに着けたものの、バーディーパットは決まらず、12ホール連続パーセーブの足踏み状態。「良いショット、パットを打ってスコアが伸びて行かない、ストレスのたまるラウンドでした」と宮里は振り返る。
13、14番ホールでの連続ボギーによって通算5アンダーにスコアを落とした。
「バーディーチャンスも何回かありましたが、芝目が伸びていて、横のラインはすごく曲がるし、下りのラインでは芝目で曲がらない。ラインを読んだ通りには行きませんでした。
今日はパットの調子が良く、狙った所にうてているのですが、カップをかする、一筋違うラインばかりでした。もう少し光があればラインを読み切れたと思う」。
グリーン上のプレーよりも、もっと悔しがることがあった。雨によるぬかるみが宮里に不運をもたらしたのだ。我慢のゴルフを続けて迎えた13番パー4ホール。ティーショットをフェアウエイに運ぶことが出来たが、ボールの左横に泥がこびりついていたのだ。
「この泥のせいでボールは右方向に曲がりながら飛んで行くだろうと思いました。それを想定し、安全を期してグリーン中央を狙ったショットが、まるで魔球のような飛び方をして、左へ。OBにならなくて良かったくらいです」。3オン2パットのボギー。我慢の糸が来たかのように続く14番ホールでは痛恨3パットで連続ボギーにしてしまったのだった。
この2ホールは選手の誰もが「鬼門」とする難ホール。「できればパー、パーで上がりたかったのですが。明日は15番ホールから仕切り直して、(第3ラウンド)残り4ホールで一つでもバーディーを取れればいい。決して悪い状態ではありませんから」と宮里は逆転優勝への灯をまだ消していない。
第3ラウンドのストレス解消、地元での2戦連続優勝、公式戦初V、母の日に捧げるツアー通算5勝目を目指す。