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日本プロ

【1R】谷口が8アンダーで10年前と同じ初日首位スタートを切る

2017年05月11日

谷口徹が初日首位にたった。8バーディノーボギーの64は、完璧なプレーを思わせる。10番スタートから4連続バーディを奪い、後半の5番で5メートルを沈めてから、ラスト3ホールを3連続バーディでフィニッシュ。好スタートを切った谷口は、「今週は久々に暑いのでしんどい(笑)。体の動きがあまりうまく機能してなくて。ティーショットがだめだけどね、アイアンはいい感じがでていましたね」と、初日を振り返った。

この日は驚きの遭遇が2度もあった。スタート直前、JGTO青木功会長がティーグランドで出迎えてくれた。「いやー、緊張しますよ。会長が右前方に立っているから、ティーショットは左にまっすぐ引っかかった(笑)」。続くセカンドショットは左斜面からでピンは見えなかったが、4メートルにつけてバーディが先行した。さらに試合の途中では、(同組の宮里聖志の応援にきていた)藍ちゃんにも久々に会えた。「きっと(メディアの)話題は藍ちゃん中心になるかなと思っていたから、がんばるのをやめよっと、ね(笑)。そんな気持ちでいたのに、(逆に)藍ちゃん効果でいいスコア!」と、ビックネーム2人との出会いが幸運をもたらしたのかもしれない。

「午後スタート時には風が強かったから、(全体の)スコアは出ないかなと思ってました。だから、とにかくボギーを打たないように心がけました。こういうときは、ナーバスになりすぎてもだめだし、芝目も読めてるわけでもないですし。まあ、まだ初日ですからね。今の感じで続けていけたらいいのかな」と、谷口はざっくりと話すが、実は最近は、勝てそうな気もある。その予感が的中し、この大会で優勝したなら、日本プロ最年長優勝記録の歴代2位となる。1996年に尾崎将司が49歳109日で優勝しているが、谷口がこの大会で優勝すれば、49歳93日と、16日差での記録となる。

10年前の日本プロでも、谷口は初日首位スタートだった。「本当ですか?」と聞き返すほど、印象が薄かったのは、終わってみれば4オーバーで22位タイだったからかもしれない。

明日は、アンダーパーを積み上げていけるゴルフを目標に、10年前のリベンジという気持ちで、日本プロ3度目の制覇を目指す。