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日本プロ

◇石川遼・スペシャルインタビュー②◇選手会長、そしてJGTO副会長として

2018年05月08日
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来場者のみにプレゼントされる大会プログラムという冊子があります。今回のプログラム企画では、今年日本ツアーに腰を据えてプレーすることを決断した石川遼選手のスペシャルインタビューを掲載。ゴルフ界の魅力を伝える伝道師、そして選手代表として迎える一年目。現在どんな思いなのか、少しですがお伝えします。

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――日本プロという大会はどういう位置付けですか?

石川 僕の中では日本プロの時期に一度、ピークを持っていきたいと思っています。なかなか今までピークというのを考えたことはなかったんですけど、調整方法の1つとして、ピークを持ってくるために何かをやってみたいなと。5月にいい状態で挑める状態にしたいと思っています。

――日本プロは残念ながら成績が出ていません

石川 ほんとに一番成績が出ていない大会なんです。僕の成績でこんなに悪い大会はないんです。目標としては、いま、国内のツアーは24試合ありますけど、一生をかけて全試合を勝ちたいんです。複数勝っている大会もありますけど、勝ったことがない大会がない、というのがかっこいいかなとか。タイガー・ウッズもそうだと思うんですけど、全コースねじ伏せるっていうか、そういうゴルファーになりたいです。

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 僕の場合、勝った試合はある程度フェアウエーが広くてとか、グリーンが速いという試合が多いんですね。関西では勝っているんですけど、関東でなかなか勝てないとか。全試合もそうですし、全コースもそうですし、都道府県どれだけ制覇できるか。弱点がないと思われたい。ゴルフがうまいと思われたくないんです。むしろ、今まで全然うまく見えないのになぜか勝っているというキャラだったのに(笑い)、なんか最近になってうまいねって言われるようになって、だめだなと。

 うまいよりすごいの方がうれしいです。すごいなっていうのを見せると、すごいイメージがその1打で焼き付くんです。小さいときにジャンボさん(尾崎将司)を見た時に、うまいと思わなかったんです。すごいと思った。うまいか下手かは正直わからなかったんですけど、すごいがなくなったらだめなんじゃないかなと。すごいという感情がたくさんある人ほどギャラリーがたくさんつくんじゃないかと思います。

(全3回掲載の2回目)