今季国内メジャー第1戦の初日。8バーディー・ノーボギー64のビッグスコアをマークしたのは豪州のブレンダン・ジョーンズ。2位に2打差を着けての単独首位の座に着いた。
狭いフェアウエイ、難しいラフに加え、激変する天候で通り雨が降ったり、雹が降ったり、競技が一時中断したりとプレーのリズムをキープするのが決してやさしくはない状況だった。
そんな中でジョーンズは、ボギーを打たず、バーディーを8個も量産できたのか。
2016年の夏以来、およそ2年ぶりにタッグを組み始めたツアー帯同プロキャディーの児島航さんは、こう振り返った。
「3メートルのパーパットが入り、その後も4メートルのパーパットが2回決まってプレーのリズムがとても良くなりました。5番ホールでのバーディー後、6番パー5(553ヤード)ではツーオンしての2パットバーディー、それが7番ホールでのバーディー奪取につながったと思います。運もありました。ラフにまで転がってしまったかと思えたティーショットが、最後のひと転がりで芝草に跳ね返されフェアウエイに戻ったんです。それが一度だけではありませんでしたからね」
7アンダーで迎えた最終18番ホール。550ヤードのパー5。ティーショットはフェアウエイをキャッチし、グリーンに向かって打ち上げとなる2打めはピンまで236ヤード。ブレンダンは4番アイアンを選択した。ツーオン狙いのショットはグリーン右バンカーに捕まったものの、3打目をカップ右下3メートルにしっかり寄せたのだ。それをキッチリ沈めて64のビッグスコアに仕上げたジョーンズ。
「先週まで心配事を気にしながらプレーしていたが、今週からは何も考えずプレーすることに徹したら、このスコアになった。明日は今日とは逆に8オーバーのスコアになるかも知れないけれど、すべてを受け入れ、こだわらずにプレーするつもりだ」と無欲を強調していた。ツアー通算14勝で日本タイトルは07年ゴルフ日本シリーズの1勝。2冠めが視界に入って来た。
「ブレンダンとタッグを組んで、まだ優勝をしたことがないので…」と児島さん。最も身近な味方にジョーンズは「タッグ復活」のVを贈ることができるか。