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日本プロ

<7/3 指定練習日>大会の開催実現に向けて、日々最良の選択を考えたいと倉本会長

2019年07月03日
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 明日4日、日本プロゴルフ選手権開幕に向けて、大会開催コースのいぶすきゴルフクラブのクラブハウスレストランで午後2時30分から前日公式記者会見が行われた。

 梅雨前線の停滞によって九州南部では大雨が続いており、甚大な被害に遭っている。会見に先立ち倉本昌弘PGA会長はお見舞いの言葉を送った。そして「悪天候に対しても万全の準備をコース関係者が行って来たことでフェアウエイにもグリーンにも水は溜まっていません。6年前からシニアツアー競技(いぶすきシニア)を実施して来たノウハウを駆使し、またフェアウエイやグリーンを改良した尽力に感謝します」と深々頭を下げた。

 大会前週からで降水量が600ミリ以上を超えたものの、コースに水溜まりがない。練習ラウンドをした選手たちが皆驚いているほど仕上がっている、大会舞台の出来栄えなのだ。それを踏まえ、倉本会長はこう続けた。

「悪天候であっても72ホール(競技)完結を目指しています。予備日である月曜日を使う。あるいは(最終日の)日曜日に36ホールズプレーも考えています。日々天候が変わる中、最良の選択をして行きたい」と力強く語った。

 本日3日の午後4時から行われる気象庁の記者会見後、その内容から明日の予選第1ラウンド実施について、同5時に発表することを明らかにした。

 大会舞台を作りに奔走して来た岩崎グループの岩崎芳太郎CEOは「万全の環境でプレーして頂けるようにコースを仕上げて来ました。90点以上の出来栄えですが、天候ばかりは努力では何ともなりません。しかし、プレーに支障の無い仕上がりになり努力して来た甲斐がありました。悪天候は神様が与えた条件だと思います」と、これまでの苦労ぶりを語った。

 今大会では8番ホールを日によってパー4(468ヤード)、パー5(530ヤード)に変更するという「日替わりパー設定」で行われることも、合わせて発表された。全米オープンで過去に1度だけ採用されている。牧野裕コースセッティングアドバイザーは「9、10、16番ホールはティーグラウンド後方に新たにティーを設け、4番、12番ホールはティーをさらに広げてあります。ラフは野芝で70ミリに刈り止めされています。グリーンのコンパクションは24、グリーンスピードは11フィートに仕上げられています」と説明した。

 前年大会覇者として列席した谷口徹は40歳を過ぎてから2回、50歳を迎えた昨年の1回を合わせて計3回優勝していることを前置きし「40代ならまだしも50代になって大会連覇とは口にしづらい。若手選手が年々成長し上手くなって来ているので、その中でも良いプレーをしたい」と抱負を語った。かつてカシオワールドが開催されていたことからコースはラウンドしているものの、今週は悪天候からまだラウンドはしていない。「1ラウンド目はステディーなプレーをして行きたい。連覇はしたことがないので優勝争いに加われるように頑張って行きたい」。谷口は口元を引き締めた。

 梅雨空を吹き飛ばすような熱いプレーが繰り広げられることを期待したい。