レギュラー30勝、シニア8勝を挙げている永久シードプレーヤーのPGA倉本昌弘会長が、今年の日本プロに出場する。プロアマ前夜祭が1日、いぶすきホテルで行われ、倉本会長がトークショーで出場に至るまでのいきさつを明かした。「実は、先月スターツシニアの試合で、谷口君を蹴散らしました(笑)。その後、スポンサーのいわさきグループ岩崎CEOから連絡があり『ぜひ、日本プロに出場してほしい』とアプローチをいただいたのです。PGA会長に就任してから5年間、レギュラーツアーには出場していなかったので『無理です』といったら、『いや、出場してくれることが(日本プロの)開催条件だから』とおっしゃられたんです。ということで、日本プロに出場します!よろしくお願いします」と、高らかに宣言。すると会場からは大きな拍手がわきおこった。
「谷口プロ、私選手として大丈夫ですかね?まだやれますかね?」ステージに並んでいた谷口に、倉本は軽くジョブ。谷口は「先輩、大丈夫ですよ。こないだ勝ったから『まだできる』という、変な自信をつけさせてしまったのかもしれませんが」と苦笑い。「シニアにでてからレギュラーに戻ると、やっぱ現実は厳しいなぁと感じています。ただ、今回は大会連覇のかかった試合。チャンスは一応あるので、今週は頑張りたい」。シニアとレギュラーで戦う男・谷口は、胸に熱い思いを秘めていた。
同じくステージに上がったJGTO選手会会長の石川遼は「カシオワールドも開催していたコースですし、レギュラーの選手にはなじみがあるのではないでしょうか。私にとっては初めてプレーするコースなので、事前にYoutubeに出ていたコース映像で勉強してきました(笑)」と話す。
そこへ、岩崎CEOが登場。「古いコースなので、最近のクラブとボールをつかうと、コース距離が短く感じるかもしれません。だからこそ、今回はティーグランドを何箇所か下げることで、ハザードがきっちり効いてくるように改造しました。設計家井上誠一先生のオーソドックスで素直なコースだということが、このコースの最大の特徴です」いぶすきGCについて説明した。
「いわさきグループさんには、ここ数年シニアツアーを開催していただいております。カシオオープンで勝った選手も、いわさきシニアで優勝を飾り、いぶすきの歴史を作り上げています。また、種子島にも姉妹コースがありまして、日本最南端のベントグラスの美しいグリーンがあるんです。鹿児島にあるこういったすばらしいゴルフ環境の中で、これからもゴルフのイベント盛り上げていきたい」。倉本会長兼選手が、自ら日本プロのけん引役になる。