前日7日、土曜日の予選第2ラウンド後、決勝ラウンドを一日36ホールで実施されることが発表された。2009年大会以来、10年ぶりの「36ホール決戦」は、予選通過を果たした141ストローク(通算1アンダー)59位タイまでの73人がアウトコース13組(39人)、インコース12組(34人)に分かれて第3ラウンドを午前6時スタートで行い、第4ラウンドは組み替えをせず、同組のままプレーすることとなった。
今大会では8番ホールのパー数が日によって4あるいは5に変更される「変則設定」が採用されている。大会開催週の木曜日は悪天候が予想されるために競技中止となり、予選第1ラウンドは金曜日、同第2ラウンドが土曜日に行われたが、この2日間はいずれも530ヤードのパー5に設定された(7212ヤード・パー71)。
予選ラウンドでの8番パー5ホール
「対パー」スタッツは第1ラウンドがマイナス0・188(難易度16)、第2ラウンドではマイナス0・268(同17)。2日間でのバーディー数は合計41、パー200。ボギー以上は45。イーグルは無かったものの、バーディーが奪いやすく、パーセーブが容易なホールだったことがこの数値から読み取れる。
36ホール決戦の日曜日は、2ラウンドともに468ヤードのパー4に設定変更され(7150ヤード・パー70)、8番ホールの様相は一変した。73選手がプレーした第3ラウンドの終了時点でバーディー数は4に対してボギー数が24、ダブルボギー以上が4。対パーはプラス0・384、難易度1となったのだ。
バーディーを奪ったのは2位タイの松原大輔と黄重坤、12位タイのW・J・リー、62位タイの杦本 晃一の4人。ボギー必至の難ホールでのバーディーは、優勝争いに加わっている松原、黄にとってまさに値千金だった。バーディーとボギーでは2打も違うからだ。
第4ラウンドでこの最難関ホールを攻めてバーディーを奪う、あるいは、せめてパーセーブでは上がりたい。それが大混戦の優勝争いから抜け出す布石になるはず。サンデーフロントナインの見どころホール、それが最難関8番パー4ホールだ。