通算5アンダー・4位タイからインコース・スタートした時松隆光が、4バーディー・1ボギー68で回り、通算8アンダーにスコアを伸ばした。明日の日曜日は・5位タイの好位置から初の日本タイトルを目指す。
前日は5バーディー・ノーボギー66の好スコアだったが、この日は思うほどスコアを伸ばせなかった。「(バーディー)チャンスにはチョコチョコ着けてはいたのですが、決め切れませんでした。タッチが少し弱かった」。前半は1バーディー・1ボギー。それを後半に入って調整した。3、7、8番ホールでバーディーを奪い、スコアを3つ伸ばして迎えた最終9番パー4ホール。バーディーチャンスを作り出したものの、開聞岳を背にしてのパットをショートしてしまったのだった。最後の最後に再び弱いタッチのパットとなってしまった。
「昨日は午後スタートだったので、グリーンには多くのスパイクがあったり、芝が伸びていたりしていました。でも今日は午前スタートで、天候が回復したこともあってグリーンの状態が良くなっていました」。それが前半にタッチの弱さをもたらしたのかも知れない。
九州地方南部に停滞した梅雨前線によって長雨が続き、大会開催週も強雨に祟られ、ほとんどの選手は練習ラウンドが出来ずに本戦を迎えた。
「実は昨年12月に2泊3日の泊りがけのコンペで、このコースを3ラウンドしているんです。参加していて良かったです(笑)」。
季節が異なるため、風向きは違うが、18ホールそれぞれのロケーションは大会前から頭の中に入っていた。「あの3ラウンドを最終日も生かしたいです」。
36ホールを回り終えて、ボギーはわずか1個。決勝ラウンドは1日36ホールプレー。ボギーを叩かかない強みも生かして時松が初の日本タイトル奪取に挑む。