「
第21回PGAティーチングプロ選手権大会ゴルフパートナーカップ2019
」を制して日本プロゴルフ選手権出場資格を得ていた阿部真太郎は、「練習し過ぎた時もあった」という。本来なら昨年大会に出場していたはずだった。だが、昨年大会がコロナ禍による大会開催延期になったことは、阿部にとって「結局1年8カ月もこの日が来るのを待った感じ」であり、「日本プロは小学生だった頃の修学旅行や遠足、体育祭が一緒になったような一大イベントですからずっとワクワク、ドキドキが続いた」と付け加えた。
ティーチングプロという本業の傍ら、自分のゴルフ練習を怠らず、大会舞台の日光カンツリー倶楽部でかつて開催された日本オープン(2003年)や日本アマチュアゴルフ選手権(1996年)に出場した先輩たちにコース攻略のポイントを尋ね回った。
「高い球で攻めること。たくさんのアドバイスを頂きましたが、高弾道のショットで攻めることでティーショットはラフに捕まりづらく、グリーンキャッチでもアドバンテージなると知りました。ですから、アイアンショットだけでなくユーティリティークラブでも高弾道のショットを打てるように練習を積んで来ました」。
これまで4回の練習ラウンドを熟した。「開催週の練習ラウンドでは、さすがメジャーとツアー設定でのコースコンディション、さらに名門コースならではの趣きを肌で感じさせて頂きました。こんな素晴らしい舞台でプレーできるなんて……ゴルフを続けて来て本当に良かったと思います。だからこそ大会4日間プレーしたい。大会初日まで残り二日ですが、絶好調に仕上げて行きます」。待ちに待った晴れ舞台。ティーチングプロ代表として結果を残したい思いが伝わって来る。インタビュー最後に阿部は断言した。「必ず4日間プレーします!」。まるで自分に暗示をかけているようだったが、ゴルフの調子以上に気持ちはすべにMAXだった。