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日本プロ

<日本プロ予選会/決勝FR>石田が猛追!100位から31位への巻き返し

2020年04月01日
ishida

 最終日に猛追し巻き返しに成功したのが、筑波カントリークラブ所属の石田鈴千代(35)。アンダーパーが68名と出場選手の約半分がしのぎを削った初日は、2オーバーで100位タイ。出場チャンスを狙うにはバーディー以上のスコアを重ね、アンダーパーは必須条件だった。

 石田はスコアがつくれないことが不思議だった。同じ茨城地区の太平洋C美野里Cは、これまでに何度も試合や練習でラウンドをしているし、戦略も経験も他の選手より勝っているという自負がある。パッティングはかみ合っているのに、ショットに問題があった。「このコースは左サイドにペナルティエリアが多いのが特徴。初日を終えて自分のショットをみなおしたら、構えが逃げていました。だから、右を怖がらずに打ちたい方向にしっかりとスタンスをとる。コースを知っているだけに、微妙に構えを作ることは勇気もいるのですが、最終日は思い切りました」と振り返る。

 最終日は裏街道といわれる10番ホールからのスタート。石田は「バーディー7つ」という高い目標を胸に秘めた。12番から14番で3連続バーディーを獲ると、16番から18番でさらに3連続バーディーを重ね、前半で6つスコアを伸ばす。ショットもパッティングも自信を持てた。しかし、後半に入ると雨風が強まり、スコアメイクが思うようにいかなくなる。我慢を続け7番ホールで7つ目のバーディー。目標の達成感を得ると、上り2ホールで痛恨の連続ボギー。それでも5つスコアを伸ばし、通算3アンダー31位とし日本プロ本戦の出場に近い位置についた。

 日本プロの会場である日光カンツリー倶楽部では、何度かラウンドをしたことがあるという。「見えない微妙な傾斜があって、攻略性の高いコースという印象。トーナメント仕様になるとグリーンもしまって面白い戦いになると思うと、プロ冥利につきますよね」と、出場している姿に思いを描く。この本戦出場のチャンスを、14年も続いてお世話になっている筑波カントリークラブのサポートに、成績で感謝を示したい。