「第88回 日本プロゴルフ選手権」の出場権をかけた予選決勝大会の大会初日が31日、太平洋クラブ美野里コースで行われた。8バーディー1ボギーで7アンダーとした杉山知靖(26歳・レイクウッドコーポレーション)が初日首位。1打差6アンダー2位には澤﨑安雄(30歳・信楽CC)。さらに1打差5アンダーには内藤寛太郎(37歳・NKグループ)、杉山佐智雄(46歳・フリー)、安本大祐(33歳・テラモト)、ハン・リー(42歳・フリー)が続いている。
「初日前半から思うようなショットや、いいバーディーパットが沈められて、好スタートを切ることができました」と、すっきりとした表情をのぞかせた杉山。10番ホールスタートの杉山は、12番パー5で2オン2パットとし1つ目のバーディ。14、15番を連続バーディでさらにスコアを伸ばすと、17番パー5で2メートルのパットを沈め、前半だけで4つのバーディを重ねた。後半2番パー5で、5つ目のバーディ。5番パー4ではティーショットを右の池に入れてしまい、初のボギーでスコアを落とすも、その後6番ホールから3連続バーディ。10メートル前後のロングパットを沈められたのも、正確にパッティングラインを読んだ帯同キャディとのいい相性のおかげだと感じている。終わってみれば杉山は単独首位に立ったのだった。
「こうやってゴルフ感覚を研ぎ澄ませいられるのは、(所属コースの)レイクウッドさんが全面協力していただいているおかげだと思いますし、感謝しかありません」と少しの間、杉山は感慨にひたった。2019年はAbemaTVツアー中心に参戦。初優勝には届かなかったものの、賞金ランクを6位とし今年のレギュラーツアー前半戦に出場できる位置につけている。
オフシーズンは、レイクウッドゴルフクラブで練習を重ねた。必ず毎日9ホール以上のラウンドを自らに課した。週2~3回のトレーニングもみっちりと継続していると、ティーショトを打つときの体軸が安定し、少しずつだが体にもスコアにも進歩が見られてきた。「初参加のシンガポールオープンでは29位タイでしたが、納得のいくゴルフが出来ました。今年は応援していただいている方たちの期待に応えたい」。明日も精いっぱいやってみるだけだと、杉山は思いを強くした。