NEWS
日本プロ

【7/1 / 1R】日本プロ歴代チャンピオン片山晋呉が5アンダー2位発進!

2021年07月01日
katayama3

 2003年、2008年大会覇者の片山晋呉が、6バーディー・1ボギー65で回り、首位と1打差の2位タイと好発進した。

 アウトコースからスタートした片山は、1番ホールでボギーを打ったものの、続く2番パー4ホールでバーディーを奪ってバウンスバックに成功。5番パー4ホールでバーディーを先行させると後半では15番パー4から3連続バーディーを決めた。「初日としては良い発進ができましたね。練習ラウンドでコースの難しさを感じたけれど、コース自体は(自分にとっては)好きそうだと思いました」と片山。ツアー通算31勝。現役選手の中では唯一の永久シード選手の片山にとって「技術を求められるコースで勝っていることの方が多い」のは、大会3勝目に向けて好材料に違いない。

katayama2

 予選2日間はリスペクトする昨年のシニア賞金王・寺西明と同組でのラウンドを片山は楽しみにしていたという。「とにかく凄い(人だ)なと思っていたし、僕は聞きに行くタイプだから実際に電話したり、尋ねに行ったりして色々教わっているんです」。寺西は50歳を前にPGAプロテストを受けて合格し、プロ転向。シニアツアー参戦して17年からは年間1勝をマークし、昨年は日本シニアオープンを制して初のシニア賞金王タイトルを手にしている。ツアープロとして戦いながら、会社経営という二足の草鞋を履いている。この日、一緒にラウンドして改めて「凄い」と感じた片山に、その凄さを解説してもらおうとしたが、「とにかく凄いんです」の言葉しか返ってこなかった。

 明日からのプレーについて尋ねると「このままで大丈夫」とキッパリ。2年後の2023年1月に50回目の誕生日を迎える片山は「雨(ゴルフ)は結構好きです。優勝も多い」と自己優勝データの分析もバッチリ。「まだ初日だし、ゴルフは何が起きるか、天気も分からないしね」と言い残し、クラブハウスに向かって行ったのだった。

katayama

 一方、4バーディー・2ボギー・1ダブルボギー71のイーブンパー・57位タイでフィニッシュした寺西は、ドライビングレンジでショット調整を行っていた。「そつのないゴルフをしますね。マネジメントもしっかりしている。お手本ゴルフでした。凄いですわ」と片山を褒め称えた。聞きたがりの片山に何を尋ねられたのかを寺西に問うと「パットとか、いろいろですよ。探求心、向上心が凄い。僕から教わったことを実践し続けている。今日のラウンドでもそうでした。2年後のチャンピオンズツアー参戦という目標がしっかりある。僕も『行けよ!』と後押ししています。今日は彼と一緒に回って課題が見つかりました」。

 寺西もまたその課題をクリアーしようとドライビングレンジでボールを打っていたのだ。「凄い」と褒め合う二人の同組ラウンドが、もう一日残っている。見応え十分だけに、一見の価値ありだ。