昨年プロテスト1位合格の村上拓海(フリー)は「小さいころから日本プロ、メジャー大会に出てみたかったんです」と、初出場にうれしそうだ。3日の公式練習ラウンドはアウト9ホールを回った。「ラフが長くて、グリーンの傾斜もすごい。暑いし、我慢勝負になりそうですね」と、コース、大会の印象を話した。
日大在学時代に、練習や合宿で利用したことがあり、コース情報はインプットされている。ただ、公式戦としてのセッティングに「実力が出てくるセッティングだと思います。そこで上位に行きたい。ティーショット、パーオンすることが大事になってくる」という。「自分はアイアンショットが得意。不向きではないコースだと思います。ピンを狙っていくショットをギャラリーの方々に見てほしい」とアピールした。練習ラウンドではスコアははっきりつけてはいないが「72前後でした。でも、距離が短いので、曲がらない人は伸ばしてくると思います」と予想する。
昨年プロテストで1位になって出場。日大は2年で中退してプロの道に進んだ。テストは一発合格。21年のQTファイナルで18位になった。ここまでは思い描いていた道を進んできたが、やはりツアーの壁は厚い。今季は7試合に出場し、ミズノオープンで10位に入ったが、予選落ち4回で賞金ランクも91位に低迷している。
予選ラウンドは、ベテラン近藤智弘、期待の若手久常涼との組み合わせになった。「めちゃめちゃいい組。これまではQTで試合に出ているんでそういう選手と回っていなかったんで。初日から楽しく回れそうです。その人たちについていけば、おのずといい成績になる」と、プロテスト1位の勲章が生きた組み合わせのこの大会が「成長」のきっかけになるかもしれない。