山浦一希(フリー)が2021年日本プロゴルフ新人選手権富士可児カップ優勝で、日本プロ初出場を手にした。「日本の大試合、メジャーに出られるなんて。上に行きたいという思いでやります」と意気込みを見せた。
コースの印象を聞くと「一番大事なのはティーショットの精度だと思います。グリーンはアンジュレーションがあって厄介なので、ピンを同じ面に乗せないといけない。いかにフェアウエーから打てるか。そのためにコースマネジメントが大事になる」と話した。
新人戦では3人のプレーオフを制して優勝した。「いい経験になりました」というのは、いい意味での「ドキドキ感」を味わったから。「ドキドキしてもまっすぐ飛ばさないといけない。ドキドキ感って、集中力が高まるし、すごくいい緊張感なんです」と、プラスにしている。
父はプロゴルファーの山浦記義。10歳ごろからゴルフを始め、高校2年生から本格的になったという。「父の教えが『飛距離なくしては』で、飛距離がないと世界でも戦えないと、飛距離アップを目指してきました」と、筋力トレーニングを積んできた。今はベンチプレス120キロを上げる。上半身はウエアの上からでも鍛えているのが分かる。「トレーニングをすることで自分を追い込むので、達成感が自信になる。気持ちも引き締まります」と効能を挙げた。
今季ツアーでは5試合に出場しているが賞金を得ていない。「調子は悪くないと思うのに成績が悪いんで悩んでいて、データを見たらフェアウエーキープ率が悪い。なので、マネジメントで何とか補って、この大会でトップ10を目指したい。リランキングもあるんで、次につながるプレーをしたい」と、目標を挙げた。
暑さとの戦いにもなるが「暑いとか言ってられませんし、心が燃えちゃっているんで、感じません」と笑った。