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【7/8 日本プロ予選決勝大会・FR】プロテスト1発合格の板東、所属コースで念願のツアーデビュー戦が待っている

2022年07月08日
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 「念願の予選通過です!最終ラウンドは辛かったぁ」とホールアウト後に白い歯を見せたのが、今年の日本プロ開催コースに所属するプロゴルファー・板東寿匡(ばんどう・としき)。昨年、初受験した最終プロテストに合格。今年の1月1日付けでPGA会員入りし、3月に日本大学を卒業。4月から静岡にあるグランフィールズゴルフクラブで「所属プロ」として活動している。

 決勝大会の第1ラウンドは68をマーク。想定していた予選通過ラインは「4アンダー」だったので、これ以上スコアを落とすことはできなかった。最終ラウンドがスタートし、3番パー4で1つ目のバーディー。6番パー3ではグリーンに乗せられず5メートルのパーパットを外しボギー。前半ではスコアを伸ばせず、もどかしい気持ちが募っていた。後半の13番パー4では5メートルのバーディーパットを決めると、16番パー5で、本日3つ目のバーディー。この日は70ストローク、通算6アンダー19位とし、予選通過ラインに入ることができた。

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 トーナメントプレーヤーとして挑んだ2度のレギュラーツアー予選会は、どちらも1打差で予選落ちを期した。「自分の欠点は気持ちで攻めきれないところ。セーフティーな戦略を選んでいたんです。だからこそ、今回はティーショットで堂々と得意のドライバーを振り抜いたのです」。

 板東の長くしなやかな腕で、ドライバーショットは大きな弧を描く。想定距離よりもはるかに飛んだドライバーショットは、今回大きなアドバンテージとなった。「最終ラウンドでは安定して300ヤードは出ていた感じでした。パッティングはショートしていましたが、少しずつ自分の向き合う課題に取り組めています」と明るい表情をみせた。

 実力でつかんだ日本プロ出場権。あと一か月後には、所属するコースでレギュラーツアーデビューを飾っているだろう。「グランフィールズは、ゴルフに向き合う最高の環境です。大学卒業を期に自ら『お願いして』コースに所属させていただきました。本当に大好きなコース・・・それは『自分の庭』ともいえる知り尽くした場所です」と、幸せを噛み締める。「もちろん優勝したいです。優勝を狙って、全力でグランフィールズに挑み続けます」。予選会進出者の中からスターが誕生するかもしれない。今年の日本プロで大きな見どころの一つになった。