東条の森カントリークラブ・東条コース(7,426ヤード/パー72)で行われている日本プロ予選会・決勝大会の第1ラウンド。首位6アンダーに今野大喜、安森一貴の2名が並んだ。
今季レギュラーツアー「中日クラウンズ」では初日に63をマーク。見せ場を作り大会5位フィニッシュした今野大貴。2021年ファイナルQTランキングは38位ということもあるが、出場機会が得られた試合の中で着実に自分のパフォーマンスを発揮している注目選手の1人でもある。
日本プロ予選・決勝大会の第1ラウンドは10番ホールからスタート。13番パー4でバーディーを獲ると、15番からは4連続バーディー。後半5番パー5では、攻めるコースマネジメントも選択できたが、池越えも考慮。ショットを刻んでこの日6つ目となるバーディー。続く6、7番でもボギーリスクのあるパッティングを集中してパーセーブを成功。6バーディー・ノーボギーで予選会初日トップと好スタートを切った。
「予選会は通過することが目標なので、気分的には卒なく、さらっとプレーしたい。そのためには『パーオン&2パット』のゴルフを求めています」と、これまでの予選会経験で得られた今野なりのマネジメントがある。「ボギーがでると、良い流れもあっという間に悪い方へ変わってしまう。スイング修正しているタイミングで不安ではあるのですが、最低でもパーセーブ。ミスしたとしても許容範囲内に収まるようにと、プロ視点で理解ができる気がしています」。今回はツアーでの攻め方は不要。だからこそ今野は自分に求められるプレーを分析・実行している。
「今年の日本プロは、日大学生時代にお世話になったゆかりのある『グランフィールズ』で開催されます。出場資格を獲得できるように頑張りたい」と今野。大学卒業後、自分の実力を確かめる絶好のタイミングを逃すわけにはいかない。
今年PGAメンバー入りを果たし、日本プロ一次予選会・小野グランド会場では通算9アンダーでトップ通過している安森一貴が、7バーディー1ボギーの66をマークし首位タイ発進と好スタートを切った。10番パー4スタートホールでは、ティーショットに不安を感じたが、下り7メートルのパットを沈めバーディーを先行。前半では3つスコアを伸ばした。後半は1、2番で連続バーディー。パー5で確実にスコアを縮めることができ、リーダーズボードの上に名前を載せた。
「ショットが全部ピンに向かってくれました。グリーン芝のタッチと読みが少し難しい部分はあるのですが、ムリせずに・セーフティーなプレーを心掛けて、上々のスコアです」と笑顔を見せた。第1ラウンドの本人評価は85点だという。「実は後半2~3メートルのバーディーチャンスも続いていたのですが、決めきれなかった」と悔しがる。
プロ入り後、試合での実力は持ち合わせている。2021年の新人戦ではプレーオフに進出し、優勝争いに加わった。今年5月に行われたレギュラーツアー「ミズノオープン」では予選会を突破し大会出場権を獲得。本戦成績は29位だったが、少しずつ自分のゴルフに手ごたえを感じている。「ジュニア時代から怪我しないスイング作りを意識しています。プロとしての目標は、長く活躍できるゴルファーでいること。レギュラーツアーの経験を重ねる中で、自分のパフォーマンスを向上させていきたい」と目を輝かせた。