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日本プロ

〔8/6 3R〕50を過ぎて今は自然体の藤田が5アンダー9位に浮上

2022年08月06日

 53歳の藤田寛之(葛城GC)が、一時優勝争いに加わる奮闘を見せ、9位につけている。

 「いい出だしだったんですよね」と振り返るように、3アンダーからスタートして、1番で4メートルを入れるバーディー発進。2番でも右ラフからうまく打って右2メートルにつける連続バーディーでリーダーズボードの1枚目に名前を入れた。さらに2つ伸ばし、通算7アンダーで一時は4位まで浮上した。

 残念だったのが上がり2ホール。17、18番ともにティーショットを左に曲げて、出すだけの状況になってしまって連続ボギーでフィニッシュした。「後半はショットが左に出始めてしまって・・・ドライバーが曲がるとだめですね」と残念そう。それでも「ボードの1枚目に来たから良かったかな」と笑った。

 今季参戦したシニアツアーでは「スターツシニア」でシニア初優勝を飾っている。ただ、本人は「レギュラーでもない、シニアでもない、自分がどんな立ち位置にいるのかがわからない感じです」と苦笑いする。昨年、23シーズン守ってきたレギュラーツアーの賞金シード権を落とした。もう1度復帰を狙って、今年もレギュラーに挑戦しているが「シニアで優勝すると周りに喜んでいただける。賞金ランクもいい(現在1位)ので8,9月はシニアに出ようと思っているんです」と、掛け持ちも楽しんでいるようだ。

 首位とは離れたが、53歳の奮闘はギャラリーを楽しませている。この日も「藤田の独特のフィニッシュを見に行こう」と誘い合っているギャラリーも。「最終日もフェアウエーに置いて、バーディーチャンスを作って、スコアを少しでも伸ばせるようにやります」。自分の子供のような20代中心の選手たちの優勝争いの中で、キラッと光るプレーを見せてほしいところだ。